提案って嬉しい。という話
効果塾でお手伝いをしているサロンさんでの出来事です。
ポータルサイトを見て初めてサロンに来店した女性。30代半ばくらいの雰囲気でしたが、実際は27歳。
このお客さまを、Aさんとします。
Aさんのプロフィールはこちら。
・27歳
・カラーが大嫌い(黒髪がいい)
・いわゆるワンレン
・かなりの人見知り
・予約内容は、『縮毛矯正+カット』。
オーナーは、思ったそうです。
「前髪作ったら、可愛くなるな、このお客さん」
「そんなにクセも強くないし、縮毛矯正する必要ないのに」
※以前にアメブロにUPしたブログを再編集して掲載しています。
そこで、オーナーはAさんに
「縮毛矯正ではなく、もう少し自然な仕上りになるストレートにしませんか?」
と言ったそうです。
Aさんは
「いつも縮毛矯正をかけてるので、今回もそれがしたくて来たので、縮毛矯正でお願いします。」
と答えたそうです。
これ以上、押し問答するよりも、今回は縮毛矯正をかけてあげた方が、お手入れもラクになるだろう…と、オーナーは縮毛矯正をかけたそうです。
Aさんは、仕上りにとても満足したそうです。
そして、仕上げが終わって、オーナーが
「もし良かったら、前髪を作ってみませんか?お顔立ちに絶対に合うと思いますよ。」
と言ったそうです。
Aさんは、
「いや、ずっとないのに慣れているので、結構です。」
と答えたそうです。
オーナーは、
「眉上まで切ると、ものすごく可愛くなると思うんですよね。」
と言って、お見送りをしたそうです。
それから2ヶ月半が過ぎて、Aさんが再来しました。
「眉上まではさすがに怖いけど、前髪つくって下さい。」と。
そして、2回目に分かったことがありました。
Aさんは、この3年間、行きつけを見つけることが出来なかったそうです。
毎回、違うサロンへ行っていたそうです。「自分に興味がなさそう…」と感じてしまうことばかりで、もう一度、行こうって思えるサロンがなかったそうです。
では、なぜ、今回はリピートしたのか。
《眉上の前髪》が、その答えです。
Aさんの心に、しっかりと届いたんですね。
「眉上まで切ると、ものすごく可愛くなると思うんですよね。」
というオーナーの、たった一言が。きっと、お店を出た後も、ずっと前髪のことが、気になったんでしょうね。
最初は絶対しない、そんなの!って思ってた気持ちが、
少しずつ少しずつ、
切ってみてもいいかな
切ってみようかな…と変わって、
リピートしたんでしょうね。きっと。
Aさんは、自分では思いもしなかったと思います。
前髪を作るなんて。
しかも、眉上なんて。
ただの一度も、想像さえしたことがなかったと思います。
いつも、ワンレン。縮毛矯正。黒髪。
それを、維持してきたから、
Aさん自身も、変わりたいって気持ちは、気付かないうちに薄れてたんじゃないでしょうか?
もしかしたら、変わりたいなんて、思わないようにしていたのかもしれません。
でも、オーナーはプロだから。
プロとして、素直に、誠実に、
「眉上前髪が似合う」と確信し、提案した。
それが、Aさんの、「心」に届いた。
そして、Aさんは、眉下まで前髪を切ったそうです。
(さすがに眉上は勇気が入りますよね)
とってもとっても、嬉しそうに、気に入ってくれたそうです。
お客様への提案って、絶対にこれが正解!というものがあるわけではないと思いますが、とっても素敵な出来事だな。と、感じました。
そして、このお話には更に後日談がありまして。
その後
6人の新規の方が来店しました。
すべて、Aさんの同僚、友人でした。
Aさんの「心」を動かしたから、それが、Aさんの周りにいる人の「心」にも届いたんだと思います。
この話を聞いて、あらためて強く思っています。
「美容師さんの提案がなければ、感動する程は変われない」と。
プロの言葉の重みって、それはそれは凄いものがあります。
だから、その提案を受け入れるかどうかは別として、
集客のプロではなく、いち女子、いち女性として、声を大にしていいたいです。
Welcome提案!です。大歓迎です!!
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