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コノシロなれずしの作り方【祭り・実食編】 〜三重県伊賀市音羽 佐々神社の神饌〜

2023/12/10(日)いよいよ佐々神社の例祭、このしろ祭り当日を迎えました。音羽の皆さんが一生懸命漬けたコノシロの晴れ舞台です。
このしろ祭りは300年以上続く伝統の例祭で、特殊神饌(とくしゅしんせん)コノシロのなれずしを神前に供えて五穀豊穣を祝います。

12月とは思えないほど暖かい音羽
13:30佐々神社に到着
鳥居をくぐると空気が冷んやり
直会の準備は整っている
こういった準備もコノシロを漬ける年番が担当する
14:00 神事が始まる
※式次第を撮影するのを忘れたため
神事の様子は写真だけのご紹介となります
祝詞が聞こえる
階段を登った先に本殿がある
釜で湯を沸かし始めた
ケーブルテレビの取材も来ていた
音羽に住む小学6年生の女の子が舞う
おしゃべりしながら神事を見守る音羽の方々
「あら久しぶり〜」なんて声が聞こえてくる
今年は暖かく苦もなく見ていられる
初穂料(と言うのかな?)をお供え
餅まきが始まった
歌舞伎揚げくらいの大きさの紅白丸餅を袋に詰めていく
飛んできた餅が体に当たると結構痛い
さげられた神饌
コノシロ15尾
神様は食べてくれただろうか
すしを漬けたご飯
コノシロとコノシロの間に詰めたご飯だ
ある本にこのご飯のことを「アイサノメシ」と呼ぶ
と書いてあった
赤飯
ヒノキの葉を乗せている
神事の後は社務所で直会を行う
コロッケ、蒲鉾、キョオ押しした赤飯、おさがりのご飯、
きな粉、さきするめ、お多福豆、みかん、紅白餅、
コノシロ一尾
キョオ押しされたお赤飯
年番の方々はお燗をつけたりお酒を注いだり
忙しく動いている
コノシロは直会では食べず
稲わらで編んだ「つと」に入れて持ち帰る
折りとコノシロは音羽の全世帯に配られる
新聞紙に包んでお渡しする
これも年番の仕事
私もいただきました
ありがとうございます
15:45 直会も終わり片付けが始まる
私はここで辞去
朝よりも肌寒くなった音羽を後にする

無事に祭りが終わり、「終わってしまったなあ…」とセンチメンタルな気持ちで帰路に着きます。

音羽の食卓では…

さていよいよコノシロなれずしを頂きます。
まず、地元の方々はコノシロをどのように食べているかうかがってみました。
ご家庭により食べる、食べない、知人に差し上げるなど様々ですが、近年音羽に移住してきた方々はもれなく食べておられるようです。
炙って食べる方が多く、生では食べられないと仰います。

Yさん宅器が素敵!
コノシロがカッコよく見えます
頭のご飯は取り出していないようですね
小1のYちゃんも2口食べたそうです
お手伝いしたもんね!
Yさん(先ほどとは別のYさん)
焼かずにスライスして食べられたそう
「炙った方が美味しいよ」とのことでした
私も次回は生で食べてみよう

コノシロのなれずしを食べてみた

我が家にもコノシロがやってきました!いただきまーす。

音羽の皆さんにならい、炙ることに
ご飯は取り出す
ご飯は除いて炙るとのこと
頭の形のままズボッと抜けたご飯(笑)
魚焼きグリルで焼く
焼きすぎた…
生でも食べられるんだから
少し炙るくらいで充分だった
でもジューシーで美味しい!!
乳酸の酸味は感じない。酸味より塩気を強く感じる
今年は樽に水が上がっていなかったら発酵が弱かったのかも
柚子がいい仕事してて臭みは感じない
小骨が多いけど柔らかいので取らずに食べられる
家族にも好評。「美味い美味い」と綺麗に平らげた

このしろまつりを終えて(実はまだ続編あります)

書籍でこのしろまつりを知り、伊賀市阿山支所に見学依頼の電話をした時に対応して下さったのが、偶然にも年番のFさんでした。快く受け入れてくださり感謝いたします。あまりに楽しいので3日間も密着してしまいました。
ここまで見たらもっと調べたい欲が出てきて、今図書館で調べ物をしています。音羽の歴史や300年続いた理由の考察など、あと1回だけ続編を書いて締めますね。
今回はこの辺で。


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