もうすぐ40歳 GUILD物語1話
20歳で美容師になり、25歳で独立して15年ですね。
独立からの15年の体感は早かった。
25歳で独立した時は
16坪の小さな美容室の主になり、
小さい頃からの夢だった「社長」になったわけですが。
現実は、自分で使えるお金は10万円〜15万円程。
独立する前の方が30万くらいもらっていたので自分のお金はありました
まずは、
一緒に独立について来てくれた仲間の生活を守ることが第一だったので、
自分の分は削って運転資金を回していたのが僕の社長業のスタートです。
そんな感じだったので、
新しく引っ越して暮らしていた1ルームの部屋には
布団とテレビだけ。
冷蔵庫もレンジも洗濯機も何もないところから始まりました。
なので洗濯は俺のじいちゃんがサロンに取りに来てくれて、俺の実家に運んでお母さんが洗濯して干して。またじいちゃんがサロンに持って来てくれる感じでした。そん時にお母さんが弁当を作ってくれて一緒に届いたのはなんか沁みたよね。お母さんありがとう。
そんな感じで予想していた事業計画通りにはいかず、、、
200万円ほどあった運転資金も3ヶ月目には0になってしまう感じで
本当にお金ってすぐ無くなるなと思ったし、焦っていました。
お店を自分で運営するってこんなに色々なお金がかかるんだなと
現実を味わっていた25歳の俺。
金がない、、やばい、、が口癖みたいになっていて。
一緒にスタートした鈴木に金やばいのか??貸すか??
と言われたことを今でも覚えています。
それでもお金が減っていく3ヶ月間何もしてこなかった訳ではなく、
メンバーが近くの商業ビルに一軒一軒のSHOPに美容室が近くにOPENしたことを挨拶しにいき、ほぼ全店に名刺を配ってくれたり。
店の前でチラシを配りまくったり、ブログ、mixi(当時のSNS)で
発信しまくったり。もちろん来ていただけたお客様を200%の力で可愛くして、また来ていただく努力を重ねて。
4ヶ月目で黒字に爆あがりできたんです。
3人のスタートメンバー全員がガムシャラだったと思います。
それぞれが自分にできることをやって、少しでも売上を作ろうと必死だった。
営業時間も20時とか21時クローズの予定でしたが、
夜中の1時2時まで営業して(それでもいいってお客様も多かったな)
ヘビーメニューをこなしていたのを鮮明に覚えています。
かなり過酷な労働に思えますが、
自分達は全然そんなことはなく、1時2時まで飲み歩いていたのが
1時2時まで仕事するってことに変わっただけなので
逆に充実した日々だと感じながら
鈴木と共に美容師の最前線を走っていた25歳。
そんな始まりがGUILDincの原点。