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北海道札幌市のマンホール
日本の大都市は、そのほとんどが城下町から成り立っている。
しかし、札幌の場合は違っていて、明治初年の都市建設のときに、都市とはこうあるべきだという概念の上に出来あがった。
街並みは、秩序だっている。東京のように雑然とはしていない。
もちろん、ウィスキーの箱のような味気ないビルがたくさん建っているし、目障りな看板や電光掲示板もある。
それでも、秩序だった街区を歩くのは、気分がいい。
北海道札幌市のマンホールは、時計台と豊平川の鮭がデザインされている。鮭は、アイヌの民が「神の魚」と呼んで、崇めていた魚である。
それから鮭といえば、高校時代に物理の先生が、新婚旅行中にノルウェーで食べた鮭の塩焼きがじつに旨かったことを、熱く語っていたのが記憶に残っている。