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東京都羽村市のマンホール

 小説「沈まぬ太陽」(山崎豊子著)で、主人公が、ニューヨークにあるブロンクス動物園で見た出来事を回想する場面がある。コンパクトにまとめると、こんな内容だ。
 ブロンクス動物園には、「鏡の間」という檻がある。
 その鉄格子をはめ込んだ檻の中には、一匹の動物もいない。一枚の鏡が置いてあるだけだ。
 来場客がその檻の前に立つと、格子越しに、自分自身の姿が、鏡に映って見える仕掛けになっている。
 そして、その「鏡の間」の檻の上には、こう記されている。
 『THE MOST DANGEROUS ANIMAL IN THE WORLD(世界で最も危険な動物)』
 この地球上で、最も危険な動物は、この鏡の中に映し出されているもの、すなわち、人間である。
 ブロンクス動物園は、そう結論付けている。

東京都羽村市のマンホールには、羽村市動物公園のキリンがデザインされている。

市の花である、桜のマンホールもある。

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