見出し画像

青森県上北郡野辺地町のマンホール

 レイ・ブラッドベリの短編『霧笛』は、たった一匹だけ絶滅から逃れた恐竜が、百万年もの間、海底深くで生きていて、濃霧の夜に、霧笛を聴きに灯台を訪れるという話だ。灯台から発せられるその音が、仲間の遠吠えに似ているからである。
 もの悲しく儚い、たった15ページほどの小さな小さな作品だ。

 青森県上北郡野辺地町のマンホールには、町にある、日本最古の灯台といわれる「浜町の常夜燈」がデザインされていて、その脇には町の木「さくら」と町の鳥「かもめ」。そして周囲は、町の花「はまなす」で縁取られている。

いいなと思ったら応援しよう!