米スタートアップのハイムダルが、CO2を再利用するプラントを開発。
◆詳細
米国オクラホマ州で空気から二酸化炭素(CO2)を回収する米国最大のプラントが稼働を開始した。
このプラントはサム・アルトマン氏が出資する米スタートアップのハイムダルが建設したもので、年間5000トンのCO2を回収する。
直接空気回収(DAC)技術を使っており、回収量は米国最大、世界で2番目となる。
回収されたCO2は、別の会社に引き渡され、油田に注入して原油生産量を増やす「原油増進回収(EOR)」に利用される。
ハイムダルの技術は、粉砕した石灰岩を熱してCO2を吸収させる仕組みで、再び熱して純度の高いCO2を取り出し、地下に注入する。
石灰岩を熱するために天然ガスを燃やしており、1トンのCO2を回収するために約250キログラムのCO2を排出している。
コストが下がれば電力で石灰岩を熱することも検討するが、現時点ではガスが最も安い熱源だという。
同社は、CO2を1トンあたり200ドル以下で回収できるとしている。
米国政府はインフレ抑制法でDACに対し、CO2を1トン回収するごとに最大180ドルを支援する仕組みを整えた。
欧州アイスランドでは、世界最大のプラントが稼働しており、年末までに年間3万6000トンのCO2回収能力を予定している。
サム・アルトマン氏は、気候変動対策につながる技術を開発する複数のスタートアップに投資しており、その一つがこのDAC技術を持つハイムダル。
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