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2024/08/01 父を生きるとは?

 私にとって目の上のこぶは、肝障害で意識障害が強くなる前の比較的健康だった父でした。ずいぶんと母にも私にも威圧的でしたね。

 私も居場所がなくてよく図書館とか外へ一人出て親と過ごす時間を少なくしました。

 ある友人は父ならこう思うということを「父を生きる」と表現していました。障害を得た当座、父はようやく私に折れてくれましたね。とてもじゃないけど、職場でも家庭でもワンマンだった父を生きることは私にはできません。

 私というストーリーを生きられるようになったのは父の死後、長年勤めた職場を後にする決断をしたときから始まりました。同業者の父の息がかかった社会人生活には耐えきれなかったのです。

 障害を得た私は私です。父ではありません。受けた恩義は忘れないけど、新しい一歩を踏み出すのはいつも自分の思いです。

2024/08/01 ここまで

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