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パソコン vs. AI

 パソコンも道具であるし、AIも道具である。学生の頃の先生が出たてのパソコンを前に、

「ディスプレイに現れたものがその人の顔だ」

と講義で語っていた。時はMS-DOSコマンドでGUIを呼び出して使っていた頃。

 SNSに登場した女の子イラストを見るとその先生の言葉が姿を変えて立ち現れる。

「AIの出力がその人の顔だ」

というだろうか?

 所詮はヒトのイマジネーションが感じ取れるものは限られたものだ。おのずと感性には限界が出てくる。

 様式美とかマニエリスムといえばそこまでかもしれない。描き手と読み手が噛み合う以上、共通の価値観がある。それを超えてくれとパソコンに期待した節もあったが、ニュースレターから掲示板文化まで、そこには新味が創造されたわけではなかったと気づく。

 AIを目の前にして、やっぱり新味は期待できないのかなと思ったりする。

2024/03/01 ここまで

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