年齢

日本の音楽シーンは若いアーティストをフィーチャーしがちですが、実は音楽人は年齢を重ねると樹の年輪のように太く大きくなって、音に説得力が出てきます。

精神論って言う人いるんですけど、僕は音楽って精神論の世界だと思ってます。

その人がどんな人生を歩んできたのか、どんな気持ちを込めて音にしているのか。
リスナーの想像と、演者の出音が合わさった時、誰も邪魔のできない壮大な世界が広がります。

昔の僕はそんな考え方は全くなくて、どちらかと言うとドライなタイプでした。

リズムが正確、ピッチが合っていれば、十分伝わるだろうって。

上京したときに東京のスタジオミュージシャンは腕がないのにトーク力があって、どちらかというとそっちで仕事とってきてる人が多いやんって思ってました。今思うと尖ってますね、やばいですね(笑)
もちろん上手い人もいます。てか一流の人は腕も人柄も素晴らしすぎるのですが、、、

ある日そんな愚痴を先輩にしたら
「上口の言う気持ちもわかるよ、俺たちは音楽人だから、まずは音が重要。音を聴いて納得してもらって、人柄を知ってもらう。そういう流れはとてもいいこと。でも、逆のパターンで、人柄を知ってもらって伝わる音もあると思うよ」

その先輩とはドラマーのタナカジュンさんなのですが、僕はその言葉を聞いた瞬間、泣いてしまいました。
自分の浅はかな考え、それを包み込んでくれて、優しく教えてくれるジュンさん。
ほんと号泣してしまいました。

ジュンさんのあの言葉に出会わなかったら今の僕はいないと思っています。

人は年齢を重ねると色んな経験をします。
辛かった事、楽しかった事、悔しかった事。それをわざわざいう必要はないかもしれませんが、そういうの経験した人の音だからこそ、感じる温度感や音の息吹があると思っています。

その考え方でいくと、若い人、ある程度年齢行った人、みんな関係なく、人にはドラマがあって、それを感じながら音を聴いてみるととても感動的な世界が広がるなぁと思っています。

みんなが素晴らしいアーティストで尊いと思っています。だから、世界中の音楽人、音楽が好きな人、みんなが幸せになってほしいです。

そこまでいったら音楽興味ない人も、みんな幸せになってほしいです(笑)

なんか壮大なブログになってしまいました。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

またお会いしましょう☺️

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