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知らなかったけど、家族ってなんかいいですね。

2年前くらいに、割と本気で『人間になる』という目標を立てました。
「あなたは人間ではないのですか?」というツッコミが全方位から飛んできているのを感じますが、割と本気で『自分は人間ではない』と悩んでいたんですね。人として何か致命的なものが欠けている気がすると。

目標を立てた当時は正直、何が欠けているのかよく分かっていませんでした。しかし、「ああっ、こういう感覚を『人間らしい』というのか。」という瞬間に、たまに出会うようになり、人間の条件、というものがだんだんだんだん分かるようになってきました。たぶん。。。

人間ではなかった自分が、人間らしさを経験したり、人間の条件に気付いたりしたことを今後も書き留めていきたいと思います。この記事を読んでくださってる多くの人は、きっと『人間』だと思われますが、なんかあの人『人間っぽくない』と感じる人を理解する一助になりますので、気が向いたら読んでいってください。

今日は、「家族っていいな」と思った話です。

家族の集まりはめんどくさいものだった

たぶんこれから先の文章を読むと、僕に嫌悪感を抱く方も正直いると思います。一応、自己弁護のために事前に伝えておくと今は違います。

当時の自分は、家族のありがたみに気付けなかったアホだったと、今は思っています。

でも、数年前まで家族での集まりはどちらかというとめんどくさいものに感じていたのは事実でした。

正月は毎年、住んでいた沖縄の離島で過ごしていました。親戚の集まりは、毎年開催されていたのですが、離島に住んでいた5年間、僕は一度も親戚の集いに顔を出しませんでした。もちろん、島で過ごしたかったというのもあるのですが、同時に、帰るのはコストがかかるし、かといって良いことがあるわけでもないしと思っていました。

家族が島に来てくれることもありました。でも、嬉しいという感情よりも、相手をしなければならないめんどくささを、当時は感じてしまっていたんですね。

家族の誰かが困っても自分が支えようってなんか思った

先日、父の七回忌がありました。その時に、僕の妻も含めて、みんなで父のお墓のある滋賀に集まったのですが、ふとした瞬間に「家族の誰かが食えなくなっても、自分がなんとか支えよう」と思ったんですね。

別にすぐ生活に困窮するような人がいるわけでもなく、みんなしっかり働いているのですが、なんとなくそんな感覚を抱いたんです。

それはたぶん、私以外の家族も同様なんだなと。表現は僕と異なるはかもしれないけれど、「たとえ何があっても私たちは家族だ」という感覚を有しているんだと思います。

「ああっ、これが家族って感覚なのか・・・」

何かあっても決して切れないつながりがある。この安心感が家族ってことなんだと、人生で初めて理解できた気がしました。

合理性に閉じられたシステムの外に存在するのが家族

僕がすごく好きな宮台真司と波頭亮の対談動画があります。
【宮台真司×波頭亮】現代社会をRethinkせよ。
僕が感じた人間の条件を正に言い当ててくれている動画なので、今後も度々引用することになると思います。

この中で語られていることの一つが、
資本主義は合理性に閉じられたシステム。この中にいる限り人間の感情は劣化してしまう。
その合理性に閉じられたシステムの外に存在するのが家族というコミュニティである。
というものです。

資本主義うんぬんまでは分からないけれど、家族という存在は、合理性のシステムの外に存在するコミュニティである、というのはまさに自分が体感したことでした。

家族だからといって趣味が合うわけでも話が合うわけでもない。どっちかというと面倒なやり取りもあったりするので、家族と暮らすよりも一人暮らしの方がはるかに楽だったりする。
合理性という物差しで考えると、家族で過ごすよりも効率的で楽な世界はたくさんあるんです。

でも、合理性に閉じられたシステムの中にしか存在できないと、いつまで経っても孤独なんです
どこまでいっても自分は一人なんだろうなという感覚が、心の奥底に存在し続けてしまうんです。

なぜなら、合理性の元でつながっている関係性は、同じく合理的な理由でいつでも切れてしまうから。

そういう相対的なつながりではなく、絶対的なつながりを感じることができるのが、家族という共同体なんですね。

人間って本当は、相対的ではなくて、絶対的に自分を認めて欲しい生物なんだと思っています。だから、絶対的なものがないと、いつまで経っても不安を感じ続けることになるんだと思います。

ところで、、、この感覚最強じゃないですか?

30歳になってようやく理解しかけてきた『この絶対的な安心感』
しかし、この感覚、、、最強じゃないですか?

なんですかこの満ち足りた感覚は?

この感覚がほとんどなかった自分からすると、今の自分はスターを取ったマリオにも近しい感じがあるんですけど。

「何かあってもまあなんとかなるだろう」と根拠のない自信も大きくなった気がするんですけど。

人間である読者のみなさんはいつもこの感覚を持ちながら生きてこられてきたわけですよね?

家族に限らず、こういう関係性を気づくことができたら、人生かなり心豊かに幸せに生きられませんか???

みんな知ってたんですか?これ???

そんなことを知らずに生きてきてしまった自分は、本当は大切だったものをたくさん捨ててきてしまったかもしれないですが、今の段階で気付けてよかったなと思います。

家族っていいもんですね。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
人間修行はこれからも続く♪

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