お墓参りが大事なワケ
5年くらい前に、岡本家先祖代々の家系を巡る旅をしてから、お墓参りがすごく好きになった。
それ以降、直系のお墓だけでなく、宗家のお墓にもよく参っている。
体感的にものすごく気持ちいいっていうのが一番の理由ではあるのだが、ご先祖を大事にしたらなんで気持ち良いのか、その理由が分かった。
あなたも、ご自身の先祖、そしてお墓をぜひ大切にしてください。
そんなメッセージを込めてこの記事を書きたいと思う。
先祖への祈りは自分の存在への祈り
ご先祖のお墓に参るとき、たいていは「(命をつないでくれて)ありがとう」みたいに感謝を唱える。
こんな風に、「命をつないでくれてありがとう」と祈ることが、すなわち、自分自身への癒しにつながる。
なぜなら、自分という存在に疑いがある、自分が嫌い、消えてしまいたい、死んでしまいたい、なんて思っていたら、「命つないでんじゃないよ、いろいろしんどいよ」って、感謝なんてできないから。
「命をつないでくれてありがとう」と祈れるのは、自分のいのちを大事に思っている証拠なのだ。
ご先祖様への祈りを通して、私という存在を慈しみ、抱きしめているのだ。
お墓参りをすることは、『私があること』を認めること、そのものなのだ。
お墓は無くてもいいのか?
近年、インスタントで手軽なお墓サービスがあったりする。
「死んだらそれまでだからお墓作らなくていいかな」みたいな考え方を持つ人も増えている。
その裏には「自分なんて取るに足らない存在なんだ」という痛みがあるのではないかと思う。
『How』の部分は本質ではなく、
立派なお墓があればそれでいいわけでもないのは事実。
けれども、先祖に祈りながら『私の存在』に祈る。
そんな静かで豊かな時間を多くの人が持てるようになるといいのになと思う。
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