映画 標的

ヘイトは表現の自由などというものでは絶対にない。時には人の生命さえ奪いかねない言葉を相手に投げつける側の、動機とすら言えない気持ちの『軽さ』。そこには『犬笛』によって『標的』にされた側に与える影響の深刻さに対する想像力のかけらもない。ただ気に食わないとか、自分と意見が違うとか、理由にならないことで簡単に誰かを『標的』にすることも、誰かの尻馬に乗って何も考えずに誹謗中傷をどんどんエスカレートさせることも、その矛先がいつ自分に向くかもしれないことを想像しないことも、すべてとても恐ろしい。いや寧ろいつ自分に向けられるかわからないことを知っているからこそ、それを避けようとして自分ではない相手に際限なく攻撃的になるのか。

#横川シネマ

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