影木さんを浴びる
良い本でしたねえ。好きですねえ。
この本は、いわゆる「婚活本」ではないんですよ。
1人ずつ個別の前提があるのに、一括して正解の理屈なんて、結婚においてあるはずがないし、筆者である影木さん自身も何度も言っています。
「これはわたしの話。こういうケースがあるよってことです。」
そう、まさに「生き方のヒント」です。
で、この本の正体はなにか。
影木栄貴という人の輝きを愛でる本です。
結婚というテーマを切り口に、影木さんの生き様、哲学、戯言を堪能する本です。
結果を出した人間というのは、どんなときにも輝くんです。
「おひとり様をやめる」というひとつの結果を出して、いま影木さんはめちゃくちゃに輝いている。
その美しさ楽しさを、見る本です。
自分の位置から、自分の言葉で、自分のど正論を言ってきます。
結果、最高に輝いてる影木さんを浴びることになります。
影木さんは堂々とお気持ちや考えを表明しながら、それが全てをフォローできるとも思っていません。
なので、「賛否両論聞かせてくださいね!」と言ってのける公平さです。
ご本人は「疑り深い」「用心深い」と自分のことを書いていますが、この客観性が影木さんの大きな魅力のひとつだと思います。
わたしは、こういう影木さんが好きでたまらないので、この本はほんとうに楽しかったです。
帯の北川景子さん(好き!)に、非常に共感します。
思い出話を少し。
影木さんと出会ったのは、まだ彼女が20代のとき。
同じ印刷所(緑陽社さん)を使っていて、たまたま運命的に、同時に入稿作業をしていたんです。
印刷所の受付のカウンター(当時はアナログ原稿を直接印刷所に持ちこんでいた)で、隣に美女が座っていて、こちらをチラッチラッしてるのに気づきました。
入稿が完了してホッとしたとき、
「高河さんですよね!影木栄貴です。ごはん行きませんか?」
美女は声をかけてくれたんです。
白状しよう、わたしから誘いたかった。
わたしも隣の人が影木さんだと気づいていて(だって入稿原稿が見えたんだもん!!!)声をかけたかった、が、このわたしが先を越されました。
もちろん2人でそのままごはんを食べに行きました。とても楽しかった。
すぐに大好きになりました。
それからいっしょに本屋さんに行って、影木さんがおススメしてくれるBL本を買いました。
最近目をつけてるんですと紹介してくれた本は、その後大ヒットを飛ばしていました。さすが目利きだよね。
あれからけっこうな月日が経ちましたが、いまも大好きです。
彼女の幸せを願ってやみません。
ご結婚、心からおめでとう。
いつまでもそのままの、影木さんのままでいてください。
愛してるよー!!