問題解決する
世のシステムには「上級者向け」というものがあります。
おもしろいなーと思っているそのひとつが、Skebです。
Skebは有償でクリエイターに作品を依頼できるという、いわば仲介システムなのですが
その責任範囲があまりにも明確で、実際は上級者向けの仕組みです。
依頼する側(クライアント)、作品を提供する側(クリエイター)、そして運営、それぞれの権利、義務が機械的なまでにはっきりしています。
しかしSNSの敷居の低さ、やりとりのシンプルさにより、「誰にでも利用できる!」状態となっており、完全に清濁併せ呑むカオス。
それがめちゃくちゃ面白いのと、運営の毅然とした態度「最初に全部説明したよね?あとは自分で考えてね!」というとこが気に入ってます。
利用者は、予想外のことがあった場合でも全て自分で解決しなくてはなりません。
いわゆる普通のサポセンなんかはありません。
(法に抵触するような場合は別ですが、そこまでのことは殆ど起こらない)
ゆえに上級者向け。
ゆえにユニーク、そして混沌。笑
とは言え、わたしは脅したいわけじゃないんだ。
誰でも使えるっていうのがとても気に入ってるんだ。
自分から情報をとりにいって、ルールをちゃんと理解し、当たり前の礼儀で接する、どの世界でも通用する態度が必要じゃんてだけのことです。
Skebはリテイクなし、依頼者と制作者は連絡を取り合ってはいけない1往復(依頼→引受→納品)だけの決まりです。
ですから「ちゃんとお金を払ったのに、依頼と違うものが納品された‥‥」などということも普通に起こります。
これにクレームをつけることは出来ません。
対処方法は「その人に2度と依頼しない」しかありません。
(まああとはやりたければSNSなどで悪評をふりまくということもできなくはないけど、それは自分の無知をさらけ出すことになってダサいのでやんない方がいいと思う。騙されたわけではないから。)
高い勉強代ですね!
わたしは、指定と違う絵は絶対に描きません。
(ごめんちょっと盛った、間違えることもあることはある、でも必ず直す、結果「絶対間違えない」という意味で)
今日からイラストレーターやるぞ!とか、自分の力を試したいぞ!みたいな創作で生きるという大海に漕ぎ出すクリエイター初心者(Skebにはたくさんいる)は悪気なく経験不足から間違えることもあります。
大事なお金を払って、欲しいものを手に入れるためには、依頼する側にも見極めが必要です。
このシステムを「そんなめちゃくちゃな!」「怪しすぎる!」とびっくりする人もいるかもしれませんね。
でも、これは、全て、全部、事前に開示されたルールなんです。
繰り返しますが、責任と権利は超はっきりと最初から示されています。
納得できる人だけが、参加していいフェスティバルなんです。
好きなクリエイターに、好きな作品を作ってもらう、それだけでワクワクします。
その上で、キャリアを積んだプロも、初めて自分の作品に値段をつける学生さんも、まったく同じ土俵にのっかってるのが面白いと思ってます。
クライアントも「依頼の方法がよくわからないけどこれでいいのかな?」から「今回のボーナスで5枚頼める富豪」まで、さまざまです。
実際、自分も参加するまで(20数枚しか描いてないけど。数百枚描いてる人もいます、どこにでも先輩はいるシリーズ)よくわからなくて
横で見てるのと、渦中に飛び込むのでは経験値がまるで違う。
面白さや発見が、全然違う。
(そのうちSkebについては、戦略として記事にしてみたいとも思ってます。
初めての有料noteになるかもしれぬ( ゚Д゚))