【写真家の凸凹雑記 #13】 すごいよリーブル出版さん①
どうも!写真家 平井慶祐です。今回の写真集「10年の幸福写真」を出版してくれるのは高知県にあるリーブル出版さんという出版社さんです。2月某日、久々に石巻を離れて色校正をしにいってきました♪
えっ?なんで高知なん?
と思ったそこのあなた!!ですよねぇ。そんなみなさんの為に、僕がなぜリーブルさんに絶大な信頼を寄せていて、出版にあたって全面協力してもらっているのか?を紹介させてもらおうと思います。
リーブルさんとの出会い
僕は過去に2冊の写真集を出版しているんですが、どちらもリーブルさんで出版して貰いました。1冊目は2007年、2冊目は2010年です。
特に思い出深いのはやっぱり2007年の1冊目の出版とき。「写真集をつくる」ということに対してあまりに無知過ぎて、今でもよく形になったなぁ。と遠い目をしたくなるんですが、いくつも出版社を回ってみたものの断られ続け、実は写真集ができる1ヶ月前になっても出版してくれる出版社さんが見つからなかったんですね。そこで素人平井慶祐は考えました。
「お金を払えば印刷はしてくれる。全部手売りで売ればいい!」
本として本屋さんに並ぶにはISBNという書籍コードを出版社さんが付けてくれないと流通しないんですね。なので、印刷だけリーブルさんにお願いすることにして、ISBN無しで写真集をつくることにしたんです。
初心者の僕は死にそうになりながらデザインデータをなんとか入稿し、色校正の為に高知を訪れた僕は、大きな印刷機から試し刷りで出てくる写真を見て大興奮!刷り上がったらそれを持って全国を回って全部手売りで売り切ってやるぞ!なんて思っていました。実際にリーブルさんにお願いしたのは印刷のみ。
ところが、、、、。
色校正の2日目の朝、当時社長だった現会長の新本さんがニコニコしながら机の上に2枚の紙を出してこう言いました。
「平井くん、この写真集は本屋さんに並べないとダメだ。うちから出そう。」
用意してくれていた紙は、出版契約書でした。
どんなに足掻いても決まらなかった出版社が刷り上がる3週間前に突然決まったんです。ちゃんとISBNの付いた書籍として、写真集が書店に並ぶことが決まった瞬間でした。あのときのことを一生忘れることは無いでしょう。
今思えば、ただの写真好きのお兄ちゃんから、写真家になれた瞬間だったように思います。それ以来、ずっと高知に足を向けて寝られません。
これほんとです。
昨年10月の1回目のリーブルさんでの打ち合わせの際に、10年ぶりに新本さんとも再会することができました。印刷工場初体験の実行委員会メンバーにも丁寧に印刷のことを説明してくれてみんな興味津々!!プロの仕事ってやっぱかっこいいんですよねぇ。惚れ惚れ。
印刷業界の日本一の実力
こちらは現社長の坂本さん。この人もめっちゃ熱い人なんです。1冊目、2冊目のときには営業部長だったかな?今回の写真集の出版をお願いしたときに、こんな熱いブログを書いてくれました。
もう大好きです♪
坂本さんのブログ記事の中にもあるだけど、実はリーブルさんただの地方の出版社じゃないんです。愛と実力を兼ね備えた出版社さんなんです。
とにかく印刷のクオリティがやばい!
なんと!!今年で3度目、日本グラフィックサービス工業会主催の出版印刷物部門で、経済産業大臣賞(最高賞)を受賞されています。つまり、印刷業界で今年の日本一ってことなんです。実際に多くの絵本作家さんや写真家さんがその印刷に惚れ込み、名指しで全国から依頼が舞い込むほど。もちろん僕も惚れ込んだひとりです。
ぜひ少しだけでもリーブルさんの印刷の様子や色校正の雰囲気を感じてもらえたらと思うのでこちらの動画をご覧ください。プロの仕事です。
1分30秒くらいから職人的な会話が面白い。(音がうるさいので注意!)
なんだかこの調子で書いていくとどんどん長くなってしまいそうですね💦印刷技術だけじゃないんですよ。デザインも企画も自由で志が高い。あ〜〜〜〜〜〜〜〜まだまだあれもこれ語りたりないことだらけなので、すごいよリーブル出版さんのつづきは、また次回書くことにしましょう!
お楽しみに!