【本音100% 幸福写真の中の人ノート#7】「思い出深い太巻きの写真」海苔漁師 相澤 充
写真展本当に良かったぁ。まだ幸福に包まれている実行委員の相澤充です。
地元石巻に生まれ石巻の海で海苔をつくっております。
※2011年11月1日 被災した船がやっと直って2度目の進水式
開催期間中は繁忙期に入り、なかなかお手伝いが出来ずでしたが、多少なり設営や会場にも駆けつけ実行委員と言うよりか自分が楽しむため!?に通っておりました(笑)
思い返せば、今から1年前に実行委員長である遠藤綾子さんから
「相澤さん!慶ちゃんの写真展がしたい!夢なの!」
と満面の笑顔で少女のように話す綾子さんが今でも忘れられず、話を聞いた瞬間に自分も是非写真展をやりたい!綾子さんの喜ぶ姿が見たい!って思ったのを昨日の事のように記憶しております。
慶祐をボランティア時代から知る自分にとって、写真展開催は綾子さんの想いと自分の想いが一緒になった瞬間でもありました。
※2011年7月4日 はじめて一緒に渡波の居酒屋で呑んだ帰り道
そう言えば慶祐とは避難所で最初に出会って、気心知り合える仲になるまで時間は掛からなかったなぁ。
恥ずかしいから直接話した事はなかったと思うけど、慶祐と出会えて自分や家族はどれ程笑顔になれたり幸せを感じる事が出来たか....感謝の言葉しかありません。
写真展会場では置かれた一枚一枚の写真に物語があり見に来て下さった方々が家族や知り合いを見つけては喜び笑顔に。妹が来たときには亡くなったうちのばあさんの元気な姿を見つけて涙していたり。
同級生で同じ海苔漁師の中井もほら。
会場にはいろんな光景があって、それをホッコリとした気持ちで見ておりました。
と同時に、この写真を撮った時の慶祐はどんな顔をしてレンズを覗き込んでただろう?って考えたりしてたなぁ。
「この写真は笑顔で撮ったのかな?」
「こっちの写真は泣きそうになりながら撮ったんだろう!」
とか想像しながら(笑)
写真展会場に展示された中に特に思い出深い一枚の写真がありました。
この美味しいそうな太巻きの写真!
2011年の10月10日、うち家の隣にあった渡波保育所の避難所が閉鎖される前日に避難所のメンバーで開催した「再出発式」でボランティアの方々にふるまった我が家の被災を免れた海苔で作った太巻きの写真なんです。
その太巻きを食べて、あるボランティアの女の子が言ったんです。
「相澤さん美味しい。また復活した相澤さんの海苔が食べたいなぁ。」
泣いた。
実は海苔漁師の仕事を諦めようとしていた時期だったんだけど、その女の子の一言で揺らいだ。そこから復活することを決めて無我夢中で海の仕事をやって、それで今がある。
※2012年11月16日 震災後初めての海苔の収穫
たった一枚の写真にはその瞬間の記憶や感情を思い出させる力があるんだ〜よ。
photo / 荒井基吉
きっと自分がこの太巻きの写真に思い入れがあるのと同じように、他の人にも写真一枚一枚にはその人にとっての笑顔や涙、幸福な強い「思い入れ」があるんじゃないか思うと、また幸せを感じるんです。
慶祐と出会い奥さんであるきみちゃんとも仲良くなって、素敵すぎるこの夫婦と出会えた事に感謝の言葉しかありません。
慶祐、希美ちゃん
いつもありがとう、常に感謝してる、愛してる。
そして実行委員の皆様もみんなご縁がある仲間達で準備期間中から家族みたいな感じがなんとも居心地がいい!こんなにも心に染みるあったかい写真展に携わる事が出来て本当に幸せでした。
会場に足を運んで下さった方々に感謝です。
そして最後にPR!!
クラファーンの返礼で海苔が付いてくるよ!
極上の石巻湾一番摘み中井さんと我が家の海苔が写真集についてくる!
是非!
■《感謝》クラウドファンディング 52%達成!!(4/6現在)
【震災から10年の石巻で「幸福」を願う写真展と写真集をつくりたい】
https://camp-fire.jp/projects/view/388133
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