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人はキャバ嬢だから〇〇と言いたがる
元キャバ嬢CO(カミングアウト)して、他人から言われる
「どうりで〇〇だと思った」
に、一個も納得できた事がありません。
どおりで話が上手いと思った
現役時代も引退した今も、キャバ嬢COすると言われるのがこの言葉。
うん、でも私、中学生の頃からよくいえば盛り上げ役、悪くいえば沈黙が苦手なピエロなんです。その場が上手くまわりますように…、これだけを考えて会話してきました。飲み会で黙って座っているだけの大仏女子をうやらましく、時に恨めしく思っています。
話上手だとしたら、それは、
「キャバ嬢で培われた何か」
ではなく、元々の性格です。
どおりで色気があると思った
これもキャバ嬢COすると、とってつけたかのように言われます。でもわたし、元々大人系の顔なんです。小学生の頃は
「セクシー小学生に出演しなよ!」
とよくいわれたものです(遠い目)。まあ、ホントに色気があるかはさておき、もし少しでも色気を感じてくださったのなら、それは
「キャバ嬢で培われたわけではない事」
を強く主張します。
そもそものイメージが間違ってるのですよ
お客様からもたくさんの「キャバ嬢だからやっぱり〇〇」のお言葉を頂きました。
「やっぱり気が利くねー」
お客様は、お酌をしたり、テーブルを拭いたりする我々の姿を見て
「やっぱり気が利くねー」
とよくおっしゃります。
ですが、甲斐甲斐しくお客様のお世話をするのは、気が利くからじゃなくて、お仕事だからです。わたし達は、これで金もらっています。ファミレスの店員がテーブルを片付けるのと全く同じ心理です。
そして、人一倍、テーブルを整える子をお客様は度々「よく働く子」と勘違いされますが、我々目線から言わせてもらうと、彼女らは
「客とおしゃべりすることを放棄して、雑用に走る怠け者」
です。わたしも接客をサボりたいときは、よくコップについた水滴を必要以上にフキフキしていました。
「人生経験が豊富ですね」
昼に起きて、調子がよければヨガいって、化粧して、出勤して、酒飲んで。生活は、ワンパターンです。昨日と同じ場所に、今日もいます。
出会うお客様も多様なようで、実はワンパターンです。
「男性」「中年」「小金持ち」。
あっ、この「人生経験が豊富ですね」は、もしかして、夜職をディスりたくなくて気を使って発したつなぎのお言葉だったのかも…
と今、気付きました。だとしたら、気を遣わせて悪かったなあと反省したいと思います。
「彼氏金持ちでしょ」
いえ、貧乏です。さっきも吉牛おごったみたいです。
キャバ嬢は、金持ちの男性と付き合うと勘違いされますが、同年代の普通の人、どちらかというと金のない男性と付き合っています。
金持ちがモテると信じたいのは、金持ち、もしくはそれを目指す男性の願望ではないでしょうか?
キャバ嬢に限らず、女性は、男性を普通に「見た目や性格」で選びます。お金のあるなしは、その先の選考です。
公務員っぽいと同じ現象
上記の「どうりで〇〇だと思った」と言う人は、キャバクラの事をよく知らない人です。世間がイメージするキャバ嬢を結論として推理するので、全然的を得ない考察となるのです。
そんな時、我々はいつも
「そうかもしれない」
と答えます。
面倒だから、そそっと聞き流すのです。決してあなたの考察を認めたわけではありません。
これは、もしかして世間がよくいう
「公務員だから○○」
と同じ現象のような気がします。公務員じゃない人が勝手にイメージして考察するやつ。公務員の方々もホントは違うと思っているけれど、面倒だから
「そうですね」
と流しているのかもしれません。
今日も長々とお読み頂き、ありがとうございました。