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初回デートの待ち合わせ
初回デートで、新橋駅前の宝くじ売り場を指定された事がある。
新橋駅前の宝くじ売り場は有名で、
年の瀬は、大変賑わっている。
しかし、待ち合わせ場所としては、大変不適切だ。
だって、新橋駅前には宝くじ売り場がいっぱいあって、人がいっぱいる。
そして年の瀬は、寒い。
相手に悪気がないのは分かっている。
しかし、
「ここだけは、ないだろう」
と私は心の奥底で叫んだ。
この記事では、初回待ち合わせ場所についてのハウツーを書いています。
私は、12年間夜職をしていた。
そして、毎日のように客と待ち合わせをしてきた。
場所を指定されることもあるが、接待する身として指定もしてきた。
また、普通の女性としてそれなりにデートもしてきたし、独身後期は婚活にあけくれ、鬼のように初回デートを繰り返してきた。
初回、待ち合わせの経験数は、恐らく普通の人を上回っており、軽く500回は超えているだろう。
そして、待ち合わせ場所の選定には、その人のセンスが出ると強く感じている。
待ち合わせ場所のセンスは評価につながる
行先の選定に気を取られ、待ち合わせ場所に気を使わない人は多い。
しかし、待ち合わせ場所が「新橋駅前の宝くじ売り場」だと、
デート中も頭の片隅に
「なぜ、どうして、わざわざ新橋駅前の宝くじ売り場?」
が残り続け、相手に対して軽い不信感のようなものが続く。
センスがない
気が利かない
頭が悪い
というネガティブな感情が、薄っすら続くのである。
もちろん、好きな相手なら大した問題ではないが、2回目があるかないかという微妙なラインの相手なら、このセンスのなさは「ちょっと無理」という決定打になりかねない。
導線
まず一番最初に考えるべきは、目的地への導線である。
もちろん目的地の最寄り駅から探すのが基本である。
最寄り駅といっても、もちろん反対口ではいけない。
「なんで、わざわざ逆口に?」
とやはり相手に不信感を抱かせてしまう。
ターミナル駅の反対側に設定するなぞ、言語道断である。
場所の見つけやすさ
駅構内や出口付近での待ち合わせもおすすめしていない。
都会の駅は、「何口トラップ」がゴロゴロしている。
「西口」といわれれても「西口」と「中央西口」が混在していたりと、「何口」かが、場所の特定情報にならないのだ。
一方、出口がひとつのような枯れた駅にトラップはなく安全だが、待つ場所自体がなく、早く着きすぎたときに微妙である。
というわけで私は、最寄り駅から道を1つ2つ挟んだ場所を指定するのが、良いと思っている。
人の見つけやすさ
新橋駅前でスーツを着たビジネスマンは、背景と化す。
渋谷の駅前で、ギャルは背景と化す。
コントラストがないと、サイゼリアの間違い探しのような状態になる。
間違えて違う女性に声をかけようものなら、
「えっ違いますけど」
ナンパですか?キャッチですか?といった、「何コイツ」的な、冷たい扱いを受ける。
しかも、そのかっこ悪い姿を待ち合わせていた女性に見られていたら最悪だ。
かといって、ギャルの中におじさんなら目立つからいいのかといえば、
そうではない。背景に溶け込めないと、浮いている気まずさがある。
色々書いたが、結論はシンプルで、ただ単純に
人が多いところは、避けろ!!
という事である。
待ちやすさ
真夏の40度近くある暑さの中、直ぐ傍にある高島屋の入り口ではなく、よく分からないご当地モニュメントを待ち合わせ場所にされた事がある。
光を遮るものがないご当地モニュメントと太陽に照らされ並ぶ私。
「罰ゲームかな…」
地獄である。
雨風、暑さ、寒さがしのげる場所を指定して頂きたく思う。
結論どこなのよ
最寄り駅から一本道を挟んだ喫茶店で先に待つのが、
がよいのではと思う。
相手が早く着いたなら、一緒にお茶をし、これから行く場所の話をする。
こっから近いとか、遠いとか。
相手がギリギリに着いたなら、さっと店の外に出て出迎える。
で、いかがでしょうか。
お茶代がもったいないのなら、本屋とかコンビニ前でいいのではないでしょうか。
ギリギリまで、店内で過ごし、何か買って、時間になったら外に出て待つ。
(店内で声をかけるのは少し微妙)
リカバリー力
失敗は誰にでもある。
どんなにちゃんと考えても指定した喫茶店が急に休みになったり、イベント帰りのコスプレ集団にまみれてしまったり。
しかし、それはネタ作りのチャンスでもある。
すごく考えたのに、何でこの日に限って休みなんだw
こんな大事な日に限って、なぜ、コスプレイヤーにまみれるんだw
と、ネタにして相手に笑ってもらえばよいのである。
このような事を言えば、
この日をすごく大事にしていて、努力もしている。
という事も同時にさらっと伝わる。
女性は大事にされる事が大好きだ。
「新橋駅前の宝くじ売り場男」には、この点が欠けていた。
自分の失敗を素直に認め、待ち合わせた時点で笑いにしてくれれば、
その後の会話ももっとはずんだように思う。
プライドがじゃまをして、チャンスを逃がす人は多いのだ。