【お知らせ】「読んで書く読書会」を主宰します
大変、ごぶさたしております。佐藤です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、お久しぶりのところ恐縮ですが、昨年秋から温めていたある読書会の告知をしますね。
「読んで書く読書会」のお知らせ
このたび、高円寺にあるコクテイル書房さんという居酒屋兼古書店にて、中学生、高校生、そして一般の方に向け「読んで書く読書会」と題した読書会を行うことにしました。
「読んで書く読書会」のねらい
文部科学省が出した新しい学習指導要綱には「生きる力、学びのその先へ」と掲げられ、具体的な学習法として「主体的、対話的で深い学び」=「アクティブラーニング」を用いての授業を求めています。この会は、つうじょう「読んで、対話する」ことを目的とした読書会に「書く」というプロセスを付け加えることで、受験に必要な論述する力・議論する力を高めることをねらいとしています。
さらに、「読んで、対話して、書く」というサイクルを回すことは、社会人・一般の方々にとっても、単なる「学び直し」を超えて、ビジネスの場で必要な能力――論理的思考力・課題解決力・企画力――の養成につながります。
活動概要
具体的には、中学生・高校生には、教科書に掲載されている短編・中編小説を読み、その作品を自分なりの視点で分析し、論理的に書く、という三つのプロセスを重ねながら、精読する力、分析する力、論述する力を養っていくとともに、最終的には、一本の批評を書いてもらいます。
一般の方々(社会人)向けには、小説のほかにも、「社会学を学ぶための読書会」と題した読書会を予定しております。こちらも一冊の本を少しずつ読み進めながら、出された課題に答えたり議論したりするプロセスを重ねながら、最終的には一本のレポートを書いてもらいます。
以下では、一般の方々に向けた「読んで書く読書会――社会学を学ぶ」の第0回について、お知らせいたします。
●第0回「読んで書く読書会――社会学を学ぶ」のお知らせ
・対象:一般の方を対象とします。
・日時:2022年1月29日(土)15時~17時まで
・参加費:1000円
・第0回:イントロダクション――「社会学入門」の手前で
「社会学」という学問がどのような学問なのか簡単に説明します。
・事前課題
①「社会」と聞いてイメージするもの・ことについて書いてくる(文字数の制限なし)。
箇条書きでも良いですが、なるべく文章の形で書いてください。
・質問等の連絡先:15sb002e[@]al.rikkyo.ac.jp (メールの際、[] は外してください)
定員は6名(予定)です。よろしくお願いいたします。
なお、今後の課題図書は、下記になります。
・課題図書:奥村隆、2014、『社会学の歴史Ⅰ――社会という謎の系譜』有斐閣アルマ.
本書は私の恩師の一人である奥村先生が執筆した、初学者向けの社会学史の本です。社会学を「科学」と「思想」の二重性をもつ学問と見る視点が特徴です。本書を読み、社会学という学問の“危うい魅力”を、皆さんに紹介します。
この読書会の決定した動機や経緯については追い追い書いていきたいと思いますが、基本的には「(文系)博士人材を活用できない日本社会」への危惧が半分、もう半分は「研究をより身近なものにしてほしい」という使命感のようなものが半分です。
それでは、改めて本年もよろしくお願いいたします。