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釈迦の説がたり 一日一話

    四月十二日   性   格

 貴方は白分がどんな性格の人間だと思っていますか。こういう性格だとちゃんと云えますか。自分ではっきり分からぬままにいても、案外他人さまの方がよく知っていて下さる。

 あの人はこういう性格だから仕方がないとか、いくら云っても性格だから直らぬとか、仕事にも性格が出ているとか云われてみて、始めて自分の性格を見直すこともある。

 人は皆顔が違うように違った性格を持ってものを考え行動する。それが個性である。そして、ユーモアの溢れる人や激情家、或は沈思黙行の人など多彩な個性によって、人間社会が実りの多い楽しいものになっているのである。

 さて、貴方は自分の性格を掴むことが出来ましたか。


常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より

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     お釈迦さまとのめぐり会い

 人間は、誰でも孤独で淋しがりやの一面を持っていますので、それを何かによって支えようとします。その何かが人によって信仰であったり、家族や肉親であったり、友人知己であったり、或は物質金銭であったり、お酒であったりします。

 私の場合は、信仰が時には厳しい父となり又優しい母となり、夢や希望となって私を今日まで支えてくれました。お釈迦さまとのつながりも、そうした信仰の中から生まれて来たのです。

 お釈迦さまと云えば、遠い昔仏教を開かれた尊いお方だと思っておりました。ところが、去る年の暮れに一枚のカレンダーを貰ったところお釈迦さまの写真が載っていましたので壁に貼って毎日お顔を拝見していました。

 すると、ある日お釈迦さまがニコニコッとされて「これから私が面白いお話をするから書いてみなさい」と云われるのです。私が「それはどういうお話ですか」とお尋ねしましたら「年が明けたら一日に一つづつ話していきます」と云われました。それがこの物語であります。

 お釈迦さまは決してはるか遠い昔のお方ではなく、今私達の身近に在っていつも導いて下さっているのだということがよく分かりました。どうか皆さんも自分の心の中に住んでおられるお釈迦さまを見付け出して下さい。

常岡 智寶

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