釈迦の説きがたり 一日一話
二月二十六日 気
長い人生を何とか恙なく乗り切る為には、正しい勇気を持って根気よく働かねばなりません。ときにはがっくりと気落ちをしたり、気ばかり逸ってもどうにもならぬことがあります。そんな時にはじっくりと気を静めて態勢を整えることです。
また血の気の多い時には、つい勇み足になりがちですが少々の失敗位で怖じ気づいてはだめです。失敗は自分の又とない教訓だと思って気持を引締めることです。失敗をごま化す為に気休めを云わぬことです。
どんなときにも自分を見捨てないように気をつけて下さい。
やけくそを起こすことは、自分が自分を見捨てることになります。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
#お釈迦さま
#釈迦の説きがたり
#一日一話
#今日のお話し
#常岡智寶
#お不動様
#観音様
お釈迦さまとのめぐり会い
人間は、誰でも孤独で淋しがりやの一面を持っていますので、それを何かによって支えようとします。その何かが人によって信仰であったり、家族や肉親であったり、友人知己であったり、或は物質金銭であったり、お酒であったりします。
私の場合は、信仰が時には厳しい父となり又優しい母となり、夢や希望となって私を今日まで支えてくれました。お釈迦さまとのつながりも、そうした信仰の中から生まれて来たのです。
お釈迦さまと云えば、遠い昔仏教を開かれた尊いお方だと思っておりました。ところが、去る年の暮れに一枚のカレンダーを貰ったところお釈迦さまの写真が載っていましたので壁に貼って毎日お顔を拝見していました。
すると、ある日お釈迦さまがニコニコッとされて「これから私が面白いお話をするから書いてみなさい」と云われるのです。私が「それはどういうお話ですか」とお尋ねしましたら「年が明けたら一日に一つづつ話していきます」と云われました。それがこの物語であります。
お釈迦さまは決してはるか遠い昔のお方ではなく、今私達の身近に在っていつも導いて下さっているのだということがよく分かりました。どうか皆さんも自分の心の中に住んでおられるお釈迦さまを見付け出して下さい。
常岡 智寶