釈迦の説きがたり 一日一話
二月十六日 お 金
へそくりを貯めるのが何より好きな、おばあさんが居りました。
時々こっそりとへそくりの勘定をするのが何よりの楽しみでした。
へそくりが大分貯まったので、勘定するのが忙しくなって来ました。そのうちに、へそくりの勘定に一日中追われるようになりました。おばあさんは夜もろくに休まずに勘定に励みました。
やがて、おばあさんは勘定疲れが出て、病気になり寝込んでしまいました。そして、折角貯めたへそくりを一銭も使わずに死にました。
皆さんのへそくりはどの位有りますか。何に使うつもりですか、どうか、へそくりが腹を立てないようにしてやって下さい。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。
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