釈迦の説きがたり一日一話
五月十七日 生まれる
自分が此の世へ生まれてくること程、不思議な事はない。それは自分の意志でも考えでもなかったのですから、それなのに此の世へ人間として生まれて、生物の仲間入りをしたわけです。
では何故、自分は人間として生まれて来たのか。誰と誰を両親として、何々家の子孫として生まれてきた、これが因縁のめぐり合わせというものです。
全部の人間が誰にも関係なしに生まれた者は一人もない。人と人とのめぐり合せによって又新しい人間が生まれてくる。これが遠い昔から未来へとつながって行く不思議な因縁の糸なのです。
その因縁の糸につながって生まれて来たのが自分なのです。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。