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釈迦の説きがたり 一日一話

    八月十四日  供   養⁡

 多くの未練を残して世を去った先祖の供養をするのは、後を継いだ子孫の当然為すべき務めである。これは何もお盆や彼岸に限られたことではない。一年を通じて毎日することである。⁡

 自分が毎日三度の食事を口にする如く先祖の供養をしていれば、生きている間に自分の供養も出来るのである。⁡

 お盆や彼岸にだけ先祖を想い出して普段は忘れているのでは具合が悪い。先祖の血を引いて生まれてきたのが自分なのであるから、先祖を忘れるというのは自分をおろそかにしていることである。⁡

 せめてお盆の間ぐらい先祖と自分を認識し直すことである。⁡


常岡 智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より⁡

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    釈迦からのメッセージ⁡⁡
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  私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。⁡⁡
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 生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。⁡⁡
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 この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。⁡

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