釈迦の説きがたり一日一話
二月二十一日 気
皆さんは気という言葉をよく使います。気分が悪い、元気がない、生気がない気力がある、気配がする、天気が良い、大気などいくらでもあります。
このように、気という言葉は日常会話の中で毎日のように使われています。
では気とは一体何でしょうか、それは宇宙にみなぎっている電波のことなのです。こうして私と貴方がお話できるのもこの気があるからです。そして人間も含めたあらゆる生物と、宇宙との繋がりもこの気によって成り立っているのです。
気とは正しく神秘なものであり、これを探究し理解することによって、多くの科学的なものが発明され人間の生活を大きく変えることが出来たのである。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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お釈迦さまとのめぐり会い
人間は、誰でも孤独で淋しがりやの一面を持っていますので、それを何かによって支えようとします。その何かが人によって信仰であったり、家族や肉親であったり、友人知己であったり、或は物質金銭であったり、お酒であったりします。
私の場合は、信仰が時には厳しい父となり又優しい母となり、夢や希望となって私を今日まで支えてくれました。お釈迦さまとのつながりも、そうした信仰の中から生まれて来たのです。
お釈迦さまと云えば、遠い昔仏教を開かれた尊いお方だと思っておりました。ところが、去る年の暮れに一枚のカレンダーを貰ったところお釈迦さまの写真が載っていましたので壁に貼って毎日お顔を拝見していました。
すると、ある日お釈迦さまがニコニコッとされて「これから私が面白いお話をするから書いてみなさい」と云われるのです。私が「それはどういうお話ですか」とお尋ねしましたら「年が明けたら一日に一つづつ話していきます」と云われました。それがこの物語であります。
お釈迦さまは決してはるか遠い昔のお方ではなく、今私達の身近に在っていつも導いて下さっているのだということがよく分かりました。どうか皆さんも自分の心の中に住んでおられるお釈迦さまを見付け出して下さい。
常岡 智寶
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