釈迦の説きがたり一日一話
三月十八日 表 と 裏
人間には表と裏があって、表では綺麗ごとを云い体裁良く暮らしながら、裏では何をしているか分からぬ人が居ります。
また蔭でうんと悪口を云っておきながら、本人の前では打って変わっておべんちゃらを云います。人を教え導く立場に在る人が、自分が導かれるようなことをやっていたりします。私は嘘をつくのが大嫌いですと口癖に云う人が、本当の嘘つきであったりする。
そこで、ある日事件が起こり犯人の名前が出ると、知っている人は口ぐちに「あんな真面目で温和しい人が、こんなことをするとは信じられない」ということになります。これが人間の持つ表と裏なのです。
誰でも知らず知らずの間に、この表と裏の顔を使っている場合があるのです。これを平然と巧みに使い分けて生きている人を二重人格と云います。自分にそういうところがあるかどうか一度確かめて下さい。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。