釈迦の説きがたり 一日一話
三月二十五日 煩 悩
人間と欲望とは切り離せぬものであるが、煩悩も一生つきまとうものである。
欲望が煩悩へ変り煩悩が欲望を呼ぶ。そして人間の一生は、欲望と煩悩によって彩られ作り上げられて行くようなものである。人間から欲望と煩悩を取り去ったら一体何が残るだろうか。
私達は生きている限り、明けても暮れても煩悩に心をゆさぶられて、悩んだり苦しんだりせねばならぬ。果しなく続く心の戦いである。そして誰も逃げることは出来ないのである。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。