釈迦の説きがたり 一日一話
三月二十四日 つじつま
人のすることをいつも批判したり裁いたりする男が居りました。
村の人は皆槍玉に上げられるのを嫌がって、彼を敬遠し口を利かなくなりました。
誰にも相手にされなくなった男は、しよんぼりとして日を送っていました。
ある日、通りすがりのおじいさんが彼の顔を見て、「お前さんは今迄に多くの人を勝手に裁いて不幸にしたから、今こうして裁かれているんだよ。これからは人のことを裁く前に、自分のしていることを裁くことだね」と云いました。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。
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