釈迦の説きがたり一日一話
三月十七日 因縁因果
何事も因縁因果だといって諦めてしまうことはないのです。
それを正しく受け止めて、理解し納得して、因縁因果に負けないように生きて行く知慧を人間は持っているのです。
悪い事や苦しい事を、すべて因縁の所為にして逃れてはいけないのです。因縁だといって諦めてしまえばもうおしまいです。因縁に負けたのです。
うっかりしていると、つい因縁に負けたり振り廻されたりしているのが自分なのです。何事も正しく理解して、因縁に負けないように良き知慧を使って下さい。知慧を居眠りさせないようにして下さい。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。