釈迦の説きがたり一日一話
三月十二日 因縁因果
では、良い因縁になったり悪い因縁になったりする事の起りは、どこから始まっているのでしょうか。それは人間一人一人の心です。貴方が先祖から受け継いだ因縁因果も、事の始まりは先祖の中の一人一人が心で思ったことなのです。
人間はこうしてさまざまの因縁因果をお互いに作り合いながら今日迄生き続けてきたのです。貴方も生まれてからず-っとそういう生き方をして来たのです。
そうして因になったり縁につながったりして生きている姿を人間の業と云います。このどうしょうもない生きざまをいうのです。業が深いとか自業自得だとか云いますね。自分で分かっていても、どうにもならないものが有りますね。我ながらどうしょうもない自分、誰にも救いようのないもの、それが業なのです。
それを背負って生きているのが貴方なのです。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。