夏に"しっかり"聴きたい! 「アイドル楽曲」
こんにちは、ろしあです。
私の地元は名古屋なんですが、実は少しの間、帰省してました。
いやぁ暑いですね、名古屋。
私が住んでいる札幌も例年以上に暑く、皆さんご存知の通り、オリンピックのマラソンも結局東京と同じくらいの気温の中で行われたという...
(なんならその日雨が降った東京より暑かったのでは...?)
それでも名古屋はやっぱり暑かったですね。湿気が高く、そのため不快指数がやたらと高いので、下手したら日本一暑い街なんじゃないでしょうか。
札幌でのエアコンのない生活に慣れた身体でも、外に出ると絶望しかしませんでした。
本題に入りましょうか..........
夏っていい季節ですよね。
確かに暑いんですが、その暑さが内包するどこか懐かしい気持ちや切なさは夏を美しいものにしてくれます。
また、それとは反対に、というかそれよりももっと、夏は思いっきり楽しむ季節でもあります。
そういう夏の二面性というか、そういう性質は音楽にも現れていて、「夏曲」という言葉は多くの場合、盛り上がる曲を表すことが多いものの、「夏」という表象はそれだけではなく、音楽においてさまざまな繊細な感情を私たちに喚起させることも多いです。
前回、記事を書いたときに、ふと #夏に聴きたい曲 というハッシュタグが目に入り、せっかくなら書いておこうと思い、今回は盛り上がる曲からしんみり聴ける曲まで、できるだけ広い曲調の中から、かつ私の好みが反映される形で8曲選んでみました。
まあもう夏も終わりですけどね。
それではいきましょう。
てか、今「オッドタクシー」の最終回を見ながらこれを書いているのですが、やばくないですかこのアニメ。ネタバレになるから書けませんが「えええええええええええええ」って感じです。だって、ねえ。最初からそうだったらそういうアニメだと思うじゃん、、ねえ。(見た人はわかる)
たった今見終わったんですけど....
おお...ラスト...
それではいきましょう。
1. sora tob sakana「Summer Plan」
まずは夏のはじめからですね。
私が好きで好きでたまらないsora tob sakana(通称オサカナ)からです。
もう少しで解散から1年です。もっと早く出会っていたかったなあ。
オサカナの属していた音楽ジャンルとしてはポストロック、マスロック、エレクトロニカとかになるんですが、さらにそれらに少女たちのピュアな歌声が組み合わさるとすごく叙情的になってハマるという世紀の大発見によって、唯一無二のグループになっています。
私にとって、「もうこんなグループ出てこないんだろうな...」と思わされる、数少ないグループです。どんなグループの曲を聴いてもオサカナの互換になる曲がないんですね。もはや「オサカナというジャンル」なんですよね。
そういえば最近手に入れました。神﨑風花さん。推しです。かわいい。
なんとこのサイン、直筆なんですよね。
解散してもオタクの前に姿を現してくださって頭が上がりません。
この「Summer Plan」ですが、もう最高なんですよ.....
天才・照井順政さんによるかっこいい音と夏の始めの恋心を繊細な表現で紡いだ歌詞に、神﨑風花さん、寺口夏花さん、山崎愛さん、風間玲マライカさんの一人一人の尊い歌声が合わさって、あぁ〜〜〜〜って感じです(語彙力)
照井さんってどうしてもその曲に注目が集まりがちだと思うんですが、歌詞も本当に素晴らしいんです。この曲も名歌詞のオンパレード。
長く伸びた影にそっと打ち明けたこと
夕暮れが染める色に
紛れて空に溶かした
とか
重ねた言葉たちが
少しだけ勇気をくれたような気がした
季節が変わる前に
とか、極め付けには
眠れない夜の星も
すれ違う言葉達も
きっと君が いなければ会えなかった
もう.....もう.....私....
オサカナの名歌詞についてはまたいつかどこかでまとめたいです。
2. tipToe.「夏祭りの待ち合わせ」
3年任期制のアイドルグループ、tipToe.。
この曲はそんな3年任期の一番始め、第一期の終わりを締めくくるアルバム『timetrip』の一番始めの曲です。
このアルバムは第一期の終わり、高校でいえば3年生、つまり卒業を意識したものになっていて、「長い坂の途中で」や「特別な私たちの物語」はまさに卒業曲。どちらもとてもいい曲で好きです。
(参考)
この「夏祭りの待ち合わせ」も先ほどの「Summer Plan」と同じく、落ち着いて聴ける夏の曲ですね。
単純にメロディが好き。アカペラから始まるイントロも好き。
青春だなあ。夏祭りのワクワク感。
この曲もこのアルバムのテーマと同じく、離ればなれになる前の最後の夏の祭りの様子を描いているんでしょうね。
最近はこういう夏祭りもなくなってきてるのかなあ。私の地元の夏祭りも数年前になくなってしまいました...。もっと行っとけばよかったな。
3. 私立恵比寿中学「ほぼブラジル」
はい、「ブラヅル」です。(ジャケット)(違う)
私立恵比寿中学(通称:エビ中)です。
近年、テレビ朝日系列「関ジャム」などでその高い歌唱力が注目されてきて嬉しい、私の実家的ポジション(?)に位置するアイドルグループです。
新メンバーも全員逸材すぎるのでみんな見て。
この曲はどうでしょうか、2012年リリースの2ndメジャーシングル「Go! Go! Here We Go! ロックリー/大人は分かってくれない」のカップリング曲ですから、そんなに有名な曲とはいえないのではないでしょうか。
作詞作曲はさつきがてんこもりさん、エビ中への楽曲提供は多く、例えば
この曲なんかも好きです。曲中で何度も曲調が変わるのが楽しいですよね。
ちなみにポートフォリオっていうのはフランス料理のことです。(違う)
あと「ほぼブラジル」という曲名、元ネタはプロレスラーのボボ・ブラジルらしく、それもあって非常にネタ曲っぽいですよね。
しかし、この曲、この曲名とは裏腹に、非常に「楽しかったあのころの夏」を感じさせる良曲です。
ひたすら暑かったあのころの夏。
エアコンがついてなかった小学校。
それでも汗だくになって友達と遊んだあの夏。
未来のことなんてなーんにも考えていなかったあの瞬間。
ああ、涙が...(精神状態どうなってるんだよ)
下駄箱の奥の方に
忘れてた無欠席スローガン
そん代わり 大親友
and take care see you
放課後にまた
宿題はご飯の後で
メール打ちながらゴロゴロ
とか言いつつも
明日はプールアリ
おおよそブラジル
伝われ......この夏の情景よ.....!的な歌詞がひたすら続き
そして最後に
ほぼほぼブラジル
となりはコロンビア
で締めるのも味がある。
ちなみにYouTubeで「ほぼブラジル」と調べたらこんな動画が出てきました。
わが地元、名古屋ですね。
この辺(モール9番街付近)も行ったことありますし、私の実家周辺も名古屋の中では比較的ブラジル人が多い地区かと思います。ブラジル食品のスーパーとかあって楽しいですよ。
4. 虹のコンキスタドール「愛をこころにサマーと数えよ」
「アイドル界の"夏の女王"」こと虹のコンキスタドール(通称:虹コン)。
毎年夏に強い強い夏曲と清涼感あふれる水着MVを発表しています。
私、最初アイドルさんの水着に拒否反応があったんですけど、虹コン見るようになってからは完全に慣れました。虹コンの水着はなんというか、生々しさがいい意味でなくて、見られるんですよね。
あと、虹コンの夏曲は毎回、外国文学のタイトルのオマージュになっています。
(以前調べました。)
この曲のタイトルはコードウェイナー・スミスの『青をこころに、一、二と数えよ』のオマージュみたいです。SF小説だそうです。
あと虹コンは曲や振り付けもかなりオマージュが多いっぽいですけど、その辺詳しくなさすぎて気づけません...
この曲は個人的には虹コンで一番好きな夏曲です。
曲全体を通してすっごく明るいんですけど、サビとかどこか切ない感じのメロディなんですよね。すっごく刺さる。
MVもめちゃくちゃいいですよね。皆さん顔面が強い(言い方)
鶴見萌さんかわいい。(切り取るシーンのクセが強い)
何はともあれ、夏曲の記事を書くのなら虹コンは外せません。
5. Devil ANTHEM.「Like a 熱帯夜」
夏といえば熱帯夜... 窓を開けても暑くて眠れないのもそんなに悪くない
ということでDevil ANTHEM.(通称:デビアン)
アイドル界有数の重低音・爆音。
いいイヤフォンで爆音で聴くと気持ち良くなります。飛びます。
同時に耳も壊しますけどね笑
新木場STUDIO COASTで聴いたときは本気でその後30分くらい難聴になった...
「爆音、浴びてぇぇ〜、デビアン見に行きてぇぇぇぇ〜」と日々発作に悩まされている上に、ライブハウスでちょっと重低音だったりバチバチな音だったりを聴くと頭にデビアンがよぎって発作を起こします。
最近は札幌のグループ BYBBiTのSEで発作を起こしかけました。
それくらいに中毒性がすごい。
アイドルみんな爆音でやってくれ(暴論)
新曲もバッチバチでやりまくってて好き。早く現場で聴きたい。
そして水野瞳さん、大好きです。(唐突)(瞳と書いてあきらだよ)
てかメンバー全員かわいすぎるので皆さんもっとデビアン見て。
「Like a 熱帯夜」ですが、かっこいいですよね....
この曲はわりかし重低音というよりも高音が多い感じがしますが、それでもやはりデビアン、内臓にくるタイプの音の波です。
夢見心地 Like a 熱帯夜
の語感の良さだけで酒が進む。(お酒はほどほどに。)
この曲だけで熱帯夜も乗り切れる、はず。
以上、最近Twitterが「水野瞳かわいいbot」になりかけてる人(兼 切実に最近自分の中でデビアンが不足してきてそろそろ遠征して生のライブを見に行かないとどうにかする人)でした。
6. SAKA-SAMA「夏休み縦断の恋」
ぶち上げる系の曲が続いたのでここで一度落ち着きましょうかね。
TRASH-UP!! RECORDS所属でドリームポップなど、おしゃれで心をそっと撫でてくれるようなやさしい曲からポップで楽しい曲まで、さまざまなジャンルの曲を歌いこなしているSAKA-SAMA。現在はオリジナルメンバーの寿々木ここねさんとサポートメンバーの朝倉みずほさんの2人で活動しています。
寿々木ここねさんは自らが好きだというボ・ガンボスの「魚ごっこ」(1990年)をカバーするなど、センスが光ります。
この「夏休み縦断の恋」、初っ端からずっとギターが歪んでいて最高です。
その音に寿々木さんと朝倉さんの話しかけるような優しい歌声がこれまたぴったり合うんですよね。
アイドルさんの歌い上げるようなガツンとした歌声も好きですが、それと同じくらいこういう歌声も好きです。私はSAKA-SAMAに限らず、こういう音楽を歌うアイドルに出会えたおかげで無事、アイドルというジャンルの沼にどっぷり浸かってしまったタイプの人間です。
こういうバンドサウンドをおしゃれに歌うアイドルの存在がもっとたくさんの音楽好きに届いて欲しいですよね。
ちなみにこの曲が収録されている昨年リリースされたアルバム『君が一番かっこいいじゃん』は曲数も多く、ものすごい名盤なのでぜひチェックしてみてください。
個人的おすすめは「空耳かもしれない」、「朝も夜もおなじ」、「真夜中のスケッチ」です。特に「空耳かもしれない」はシティポップとか好きな人にはめちゃめちゃ刺さりまくる曲です。ぜひ。
7. ユレルランドスケープ「夏の果て」
正直この曲を紹介したくてこの記事を書いているといっても過言ではないです。
先日知ってそれからずっと聴いています。
「物悲しい街に響き渡る、自らの内の溢れ出す渇望が生み出したエモーショナルシティポップ」をコンセプトに、活動していたユレルランドスケープ(通称:ユレルラ)。
「活動していた」というのは先日8月15日のライブをもって活動を停止してしまったから。見た感じ、新メンバーオーディション後に活動再開される感じなので期待ですね。
どこか懐かしさを感じるメロディに8ミリフィルムを思わせるMV、最高です。
意外といないんですよねこういう音楽を歌うグループ。
間奏もおしゃれで心に沁みる。夏の果てまでといわずどこまでもつれていってくれそう。
夏って美しいですね....
音楽を聴いて、それまで見えていなかった美しさに気づくことができるのってすごく楽しくて嬉しいことだと思うんですけど、まさにそんな感じです。
ユレルラ、以前ギュウ農フェスに行ったときステージを拝見したのを覚えています。もっとちゃんと見とけばよかったなあ。
ちなみにギュウ農フェス行った後に調べて、すぐにこの曲は気に入って聴いてましたね。
このグループの後輩グループのyumegiwa last girlもいい音楽やってます。というかこのグループ名、どう考えてもスーパーカーの「YUMEGIWA LAST BOY」のオマージュですもんね。そりゃいいに決まってるよ...
8. ukka「can't go back summer」
これが最後の曲になるんですが、悩んだんですよね、ときめき♡宣伝部の「遠くであがる花火 二人ならんで見てた」と。
こちらも非常に夏の終わりの花火と恋を甘酸っぱく描いた素晴らしい曲で、個人的にも思い入れのある曲なのですが、まあ「夏の果て」からの流れを考えてこっちの曲にしました。
ukkaといえばスターダストプロモーションで私の推しグループの一つですが、ここで気づいたのは、今回の記事、ukkaといいオサカナといいエビ中といいデビアンといい、私の推しグループの中でもかなり上位に来るグループの曲についてばかり書いている感がありますね。
ukkaといえば、ももクロをはじめとしたスターダスト・プロモーションの中でも、とりわけおしゃれな楽曲をその特徴にしており、アイドル楽曲大賞のインディーズ部門の上位の常連としても知られています。
そのため、過去にはtipToe.と2マンライブを行ったり、「楽曲派の最後の砦」と言われたりするギュウ農フェスの常連だったりと、スタダのグループにしては特色のある活動や、ファン層の獲得に成功しているといえるのではないでしょうか。
そんなukkaですが、この「can't go back summer」も例に漏れずおしゃれで味わい深い曲になっています。
ねえ戻れませんか?
きょうの朝にちょっと
今すぐあなたに電話したい
でもそしたらこんな
景色とかもぜんぶ
なかったことになるの?
いいですよね。詩的。
歌詞見るとわかるんですが、「目黒川」や「246」とか、具体的な地名が出てくるのがいいですね。それもこの曲の都会的な雰囲気を高めているんじゃないかと思います。ちなみに作詞はヤマモトショウさんです。
全然関係ないですけど、「246」って乃木坂46の「環状六号線」の歌詞にも登場しますよね。環状六号線の工事と恋を重ねて歌うこちらの曲もすごくいい曲です。
ちなみに「環状六号線」で「246」が登場する歌詞
バスは順調に走る
環状六号線
何も障害ないように
246を右折して
のバスはどの路線なのかを特定されている方がいらっしゃいました。
すげえ。
(話が飛びすぎだろ)
ということで、最後は「can't go back summer」の歌詞でしめましょう。
日記にかくような
うらやましいような
そんなこともないけどさ
can't go back summer
この街を歩いた
私たち、夏にいたよ
もう夏も終わりですね。
皆さん、今年の夏はどうでしたか?