独立は早い方がいいのか?
世の中のスピード感が変わり、働き方にも多様性が生まれた今、修行というものの必要性が問われている。いかに早く独立するかを考える人が増え、長い修行なんて必要ないという人が増える。
そもそも修行とはなんなのか?皆が修行だと思っているものの正体はなんなのか?
僕自身も修行という言葉を使ってきましたが、実際にはそんな風には考えていませんでした。10年という一定の期間働くことは働かされているわけではなく、大切な準備期間だと思います。
もし働かされてると思うなら、それは本当に環境が良くないか、働く本人の意識が足りないか、です。なぜ一定の期間働く必要があるのか、その期間で何を学ぶのか。
学ぶべき事を知らないが故に修行なんていらない、古いと言ってしまう。
今の若い人たちにこそ働く意味を知って欲しい。
働くという事は技術を得ることではない。
最初に伝えたい事は、働くという事は技術を得ることではない。ということ。僕らの様な技術職はどうしても技術にばかり目を向けてしまう。当たり前なのだけれど、そこから理解しなければいけない。
技術とは何の為にあるのか?ここから理解するべきだと思う。
技術はモノやサービスを作る為にあり、それ自体はあくまでも手段で目的にはならない。その技術を活かして、何を生み出し、誰にどうなってもらいたいのか?技術を磨く事は大切だが、その技術の出口を間違えてはいけない。ここが大きなポイントです。
料理人ならば、調理技術を磨く事で、正確で再現性の高い美味しい料理を作れる様になる。美味しい料理が作れればそれを活かして多くの人を幸せにできる様になる。
しかしその料理を食べにきてもらわなければならないので、美味しい料理だけが存在していても意味がない。宣伝して、来てもらい、食べてもらう事で初めて料理に価値が生まれる。
当たり前のことだが料理は作る努力と食べてもらうための努力の2つが必要なので、料理を作る技術だけあっても意味をなさないのです。
なので、レストランで働く中で技術を学ぶのは最低限で、それ以上に学ぶべきことが多いので働く期間を長く取ったり、レストラン(会社)という守られた環境の中でいかに多くの経験と失敗をできるか?が大切になります。
独立するという事は自分でお金を稼ぐ事。
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皆様の優しさに救われてます泣