「顔」から読むリーディング
相手の心を読むためには「顔」をしっかり見ることから
行動心理学の知識を駆使して相手をリーディングする時は、まず重要なのが「顔」です。
そして「顔」を読むにあたって基本となるのが、普段から相手の顔を見ること。
顔は人の心、つまり本心が特に強く出るところです。
心を読みたい時は顔を見るというのは簡単なルールのようですが、実は7割くらいの人は相手の顔をしっかり見ていません。
相手と目を合わせるのは恥ずかしいとか、相手の顔をまじまじ見るのは失礼だと思っていたりして、会話しながらどこか別のところを見ているのです。
これではせっかくの相手の表情から読み取る手がかりを逃してしまいます。
相手の顔をきちんと見ることは失礼なことではありません。
相手の表情をしっかり見ながら会話をすれば、その人の考えてることが手に取るようにわかります。
「顔」から読むポイントは?
顔には人の心が隠されています。順序よくリーディングしましょう。
①「顔」をしっかり見る
顔は人の心、本心が強くでるところなので、相手の顔をしっかり見るのが基本。
見ることで表情から読み取る手がかりを探します。
肌の状態も確認しておきましょう。
艶があって輝いていれば、ホルモンのバランスがよく、その人の心が「快」の状態であることが読み取れます。
肌艶の確認もポイント
動物が病気になると肌や毛並みの状態が悪くなるように、人間も顔に身体の活性具合や免疫のバランス状態が現れます。
元気な人、仕事が乗っている人は肌が艶々しています。
病を患っている場合などは別として、肌の艶が悪い人は、心にネガティブなものやストレスを抱えているかもしれないと予測できます。
②第一印象で確認する
人の感情が出やすく、その人の心を形作るのが顔。顔から受ける印象はとても重要で、第一印象で読んだ通りでほぼ間違いありません。
「顔」に注目した方が正答率が高くなる
ドイツ中部のヘッセン州にあるギーセン大学のハロルド・ウォルボット氏が「顔を大きくしたビデオ」と「全身が映っているビデオ」の二種類を用意し、そのビデオに出てくる登場人物の感情を当てさせる実験をしています。
その結果、顔に注目するグループでは52%の正確さでリーディングができたのに対して、全身を見たグループでは正答率が35%と差が開きました。
全身を見ることも大切ですが、特に顔をしっかり見ることが重要であることが実験からも明らかになっています。
③顔立ちから性格を読む
顔がふっくらしているか、しまって痩せて見えるかによって、共通の性向を読むことができます。