浪速の知の巨人・木村蒹葭堂との交流
『皆川淇園とその仲間たち』 第11回
前回は、古銭収集というマニアックな趣味を持つお殿様、朽木昌綱をご紹介しました。その朽木昌綱も皆川淇園も足しげく通ったのが文人、木村蒹葭堂 (きむらけんかどう/1736ー1802)です。
木村蒹葭堂は、詩人、作家、学者、医者、本草家、絵師、大名とさまざまな顔を持つ「浪速の知の巨人」です。10万冊ともいわれる膨大な蔵書を所蔵していた彼の元には、多くの文人、知識人が集い一大文化サロンを形成しました。死後、彼の蔵書は 一部散逸していますが