【コウダイ企画室事例】会津・スリートラスト工務店に伴走支援で見えた結果と可能性
新建ハウジングの記事が出会いのキッカケ
「えっ、福島の工務店さんですか!」
2022年秋。新潟家守舎にスリートラスト工務店の遠藤さんから連絡が入った。
紘大さん(以下 紘大)新建ハウジングの記事を読んで、遠藤さんが連絡をくださったんです。新潟家守舎の事業内容が求めるものにマッチしていたり、タイミングも良かったのかな。一度お会いすることになって、新潟に来てくださいました。
スリートラスト工務店の課題
遠藤さんと新潟で合流した紘大さんはまず、新潟家守舎の事業のひとつである「コウダイ企画室」についてご説明し、スリートラスト工務店の課題をヒアリングしていった。
紘大 新潟で長く勤めていることもあり、県内で打ち合わせする時には、ありがたいことに私の経歴や新潟家守舎の事業について知ってくださっている方もいます。けれど今回は初対面でも伝わるように、ていねいなプレゼンを特に意識しました。
スリートラスト工務店の抱えていた課題
紘大 まさに「コウダイ企画室」の支援が活きる状況でした。23年2月から正式に支援がスタートし、大きく2つのフェーズに分けてアクションを起こしました。
課題解決のための2つのフェーズ
1、課題整理フェーズ_23年5月〜7月
スリートラスト工務店の遠藤さんの中には、さまざまな理想像や目標があった。そこを整理し、優先順位付けと取捨選択を行った。その中で、以下の「やらないこと」を決めた。
熱意のある工務店ほど、やりたいことは無限に湧き上がってくる。そこを整理していくのは、ひとりだとなかなか難しい。紘大さんという壁打ち相手がいることで、アテのないモヤモヤが徐々に解消され、目指す方向がクリアに見えてきた。
くわえて、じっくりと自社を見つめ直し課題を整理するフェーズの中で、マストで抑えるべきWEBサイト改修の一部には先に手をつけた。後述する2つ目のフェーズでWEBサイト全体をリニューアルするが、お客様や取引先の目に触れる重要なものであるため、段階的に進めた。こういった細かな優先順位付けと進行ができることも、支援の価値であると紘大さんは考える。
さらに、顧客理解を深めてマーケティングに活かすため取材を実施した。写真撮影も実施したことで、広報用の素材も確保できた。
紘大 遠藤さんは、とても勉強熱心な方です。各メディアでの情報収集もかかさず行っていて、「〇〇工務店のあれ、いいですよね!」といった全国の事例の話題で毎回とても盛り上がりました。
同じ目線で話し、相談できる相手がいるのは心強い。さらに、そういった機会が定期的にあることで、モチベーションアップにも繋がるだろう。ひとり工務店の場合は特に後回しにしてしまいがちだが、代表にとって適切な壁打ち相手や高めあえる仲間がいることは、工務店そのものの成長に直結する。
2、ブランディングフェーズ_23年8月〜24年1月
後半では、前半で整理した情報を形にしていく。
再度取材することで、今後スリートラスト工務店が狙っていくペルソナを明確にし、徹底的にマーケティング。
WEBページもリニューアルし、コピーとタグライン、ロゴマークも一新した。
そして23年11月末より、遠藤さんがnoteの毎日更新をスタート。
noteは他のSNSよりも反応がゆるやかなこともあり、忙しかったり執筆に苦手意識があったりすると、人によってはどうしても継続が難しい。ここも定期的なミーティングがあることで、続けやすくなる。
24年1月にて一旦、支援を終えた。約1年の期間で、スリートラスト工務店はペルソナとするお客様へリーチできるように。さらに遠藤さん自身も業界内の知名度が上がり、未来への投資ができる体制が整った。
「コウダイ企画室」で全国の工務店を強くしたい
紘大 普段活動している新潟ではなく、福島の工務店のサポートははじめてだったので、私にとっても挑戦でした。
競合やエリア状況のリサーチを徹底したという紘大さん。培ってきた経験から「どこを見るべきか」は掴んでいるため、各媒体から情報をインプットし、現地を歩き遠藤さんと話す中で、知見を溜めていった。
さらに今回の支援は、各工程でInstagram運用代行、コピーライター、カメラマンやWEB製作担当者をキャスティング。自社と、社外の専門スキルを持った人材との協業体制「エクセレントチーム」を編成し、紘大さんはプロジェクトマネージャーとして動いた。
エクセレントチームでのサポートは新潟家守舎の得意とする動きだが、毎回内容に応じて、キャスティングが異なる。今回も遠藤さんにマッチする人材に協力してもらったため、チーム内でコミュニケーションが円滑に進むように、ていねいに取りまとめた。
新しいことを始める時、当然新しい仲間も必要になる。蔑ろにしてはいけないコミュニケーションだが、そこにリソースが割けないために挑戦できない、という状況は至るところで発生している。
こういったコミュニケーションも、必要に応じて新潟家守舎で吸い上げることで、スピード感のあるアップデートが実現できるのだ。
紘大 まだまだ全国には、熱意ややりたいことはあるのに、人手や思考のためのリソースが足りない工務店がたくさんあると思います。
この業界は流れが早くて、毎日慌ただしく業務に向き合っている方ばかり。でも、目の前の仕事に追われて未来への投資ができずに、気がついたら年々売上高が減っている……なんて状況になってしまったら、本当にもったいないとも思うんです。
「うちにはもっと可能性があるんじゃないか」「もっと面白いことができるんじゃないか」。そんな思いで一歩先を見据える方にこそ、新潟家守舎の「コウダイ企画室」をうまく活用してほしいと思っています。そうして、それぞれの工務店がアップデートしていったら。この業界全体が、ますます強くなっていけると信じています!
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