2019.12.18 三角地に建つ家。建築解説
koudaiです。
三角地に建つ家。の建築レポート。をライティング。
石田伸一建築設計事務所(SIA.inc)のおすすめをギュッと詰め込んだ家。
■約100坪の三角地に挑む!
一般的に三角地の場合は、デットスペースが生まれやすく、建築家の腕の見せ所でもある。今回の家は、角地に面しているため、周囲の街並みに対しても優しい建築を目指した。
■家の真ん中に、セミオーダー造作キッチン。
天板は、ステンレスバイブレーションでエッジを効かせ、建具は、色合いの良いラワンに黒い取手をキッチンと一体になっているナラの無垢材でつくった造作テーブル。この家の中心は、このダイニングテーブルであり、吹き抜けを介して家中どこにいても家族の気配を感じることができる。ゴールドのペンダントライトは実施設計の西巻のアイディア。
■生産者の顔が見えるフロア材
長く愛せるデザイン(Long loved design)であるかをマテリアル選びの基準にする。1階はチーク無垢パーケット貼り。andwoodの遠藤さんがインドネシアから丸太から買い付けてつくっている床材で、SIAの一押しの床材。2階はボルドーパインとして足さざりをやわらかく、子供は素足で駆け回れるように。
■自分の家は自分でつくる!究極のBBQ型の家づくり?
施主は、板金職人さん。自らも多くの住宅を手がける中で、設計をSIAにご依頼いだくご縁。今回、外壁のUCウォール(魚沼杉ウッドロングエコ塗装縦張り押縁)の施工を施主自ら実施。サルキジーヌ監督とコミュニケーションをとりながら、まさに現場でのリアルな家づくりとなった。自らの家を施工し、将来、子供が大きくなった時に、「ここの外壁はパパが貼ったんだよ」と言える幸せは測りきれないだろう。施工のサルキジーヌは参加型の家づくりを推奨していて、家のどこから施主の関わりしろを残している。こうした活動により家づくりが買い物でなくなり、本当に長く愛せるデザイン(Long loved design)につながると信じている。
■三角地に建つ家データ■
家族構成:夫婦+子 3人家族
建築地:新潟市東区上木戸
敷地面積:約100坪
1階面積:約15坪
2階面積:約14坪
延べ床面積:約29坪(吹き抜け、ポーチ、デッキを除く)
性能 耐震等級2
暖房方式 床下エアコン
設計 石田伸一建築設計事務所(SIA.inc)実施担当 西巻
https://ameblo.jp/ishida-architect/
施工 井上建築設計(サルキジーヌ) 担当 鈴木
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