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【インターン5期報告書】人を繋ぎ、課題を解決する。そんなPMへの意識が強まった

福島県出身で、現在新潟県在住の小荒井麗(こあらい うらら)さん。大学では法学を専攻し、2024年春、半年に及ぶ新潟家守舎のインターンを終えた。現在は、燕三条を拠点とするソーシャルデザイン企業、株式会社MGNETに勤めている。
インターン以前から、プロジェクトマネージャー(以下PM)に興味があったうららさん。インタビューを通して、心の内に秘めた熱意と、物事に向き合うまっすぐな姿勢を知ることができた。(聞き手・インタビュアー/ライター小野寺 美咲

第5期インターン生:うららさん

公務員以外の、地域のためになる進路を模索

定期開催されている「8BAN PARK」

インターンを始める前から、紘大さんらが主催する「8BAN PARK」に訪れていたうららさん。以前から、新潟家守舎のまちづくりの活動に興味があったという。

うららさん(以下敬称略) 高校時代から「地域のために力を発揮できる自分でありたい」という気持ちが、なんとなくありました。高校の時点では、地域のためになる仕事が公務員しか浮かばなかったので、法学部に入ったんですけど。

しかし入学して、公務員と理想の働き方に、大きなギャップを感じた。さらに、「安定している」「食いっぱぐれることがなさそう」といった理由で、公務員の道を選択する同世代が多かった。

うらら それだと面白くなさそうで、私の理想とは違うなって……(苦笑)。
もっと楽しい、自分の熱意をきちんと発揮できる道を選びたいと思って、公務員以外の進路を考え始めました。そんな中で、まちづくりに関する学びが得られる8BANに参加していたんです。

たまたま、三宅春香さんの4期インターン卒業式に参加していた際、紘大さんから誘いを受け、自身も新潟家守舎でのインターンを決めた。

培ってきた、デザインで「伝えて解決」するスキル

もともと、別の企業でデザイナーとしてインターンの経験があった。デザインには、物事を分かりやすくまとめて伝え、それにより人の心や体を動かし、課題解決に導く力がある。

うらら 何かを伝えるとか、まちの魅力を遠くの人に宣伝する、とか。アートというより、手法としてのデザインがやりたいと思っています。

インターンの学び:キャリアの基礎

インターン開始当初。これからの目標などを
プレゼンするうららさん

そうして始まった新潟家守舎インターンでは、イベントフライヤーのデザインや、カメラマン、時には物件の塗装を行った。

デザインスキルも活かしながら、これまで経験したことのない業務をこなす新鮮な毎日。その中で大きく2つ、キャリアの基礎となる学びを得たと話してくれた。

学び①個人で動く意識が高まった

あらゆる案件をかかえる新潟家守舎では、振られたタスクにひとつひとつに自分が責任を持たなければ、仕事が前に進まない。以前から個人で考えて動く意識は強かったけれど、より一層自分ごととして、タスクと向き合う意識が身についた。

学び②PMへの意識が強くなった

以前から感じていた『自分はPMが向いているかもしれない』という思いが、インターンを通して強まった。PMとして企画を動かし、メンバーが気持ちよく動ける環境を整える。その楽しさを実感できたのが、大きな収穫だった。

イベントの稼働は、基本的に早朝から。慣れるまでは大変だったけれど、夜型の生活が改善したことも、インターンのメリットだったと振り返った。

メンバーの声:「目的達成力のある頼もしい存在」

新潟家守舎メンバーたちはうららさんについて、「ゴールまでの設計がうまく、目的を淡々と達成してくれる」と話す。インターン卒業式では「時に強かさを感じる、頼もしい存在」と、新潟家守舎の高橋ゆきのさんが笑顔で声をかけた。

目標を立てて、それに向かってコツコツ駒を進めていく。その力が一番培われたのは、おそらく大学受験だ、とうららさんは振り返った。確かに、志望校の設定から模試のスケジューリング、各教科の勉強時間の確保と実施……限られた時間の中でこれらを行うことは、ビジネスに通ずる部分も多い。

うらら 問題がそのままになっている状態がすごく気になる性格で。たとえば、家の中で窓の枠が壊れてるとするじゃないですか。風が入って、困ってる。それでもなんとなくそのままにするとか、解決しないままで放置するとかができない。
世の中は『窓が壊れているけれどそのまま』になっていることだらけ(苦笑)。ひとつひとつ、きちんと解決していけるようになりたいと思います。

目指すはクリエイターとクライアントを繋ぐ存在

うらら PMは、メンバーに仕事を振るのが仕事。言いかえれば「仕事を持ってない状態を作る」のが仕事です。その状態をつくりだすために、仕事を捌くのは好きです。課題や困り事があれば、企画が生まれます。企画さえあればPMとして私の仕事が生まれているので……そんなオイシイ話はないな、と(笑)。将来は喜多方に戻りたくて、そこならさらに需要のあるポジションだとも思いますし。

オイシイ、と言いながらも、幅広い業務内容を理解し、人を動かしていく意識を持っていることが分かる。こういった高い意識と志が、「強か」と言われる理由かもしれない。

うらら 喜多方でお世話になっているカメラマンの方に、地方で活躍されているクリエイターの悩みについて聞く機会があったんです。

地方だと、人手不足により、カメラマンやデザイナー自ら企画のPMを行うことがほとんど。幅広い技量を求められ、結果的にクリエイティブに全力を注げないという悩みが常態化している。

うらら それを聞いて、仲間がクリエイティブに専念するために、その他全てを任せられる人になりたいと思いました。課題を抱えるクライアントと、本気で課題を解決したい熱意あるクリエイターを繋ぐ人、みたいなイメージです。

うらら デザイナーの思考にPMのスキルが備わったハイブリッド人間、が理想です。デザイナーもPMも、物事を整理して、解決のために動く、という業務の核となる部分は変わらないと思うので、どちらもやれたらいいですよね。

そう語ってくれたうららさん。最後に、これからについて話してくれた。

うらら 遥か先は分からないけれど、とりあえず1年後は三条市にいると思います。今年の3月からは、株式会社MGNET所属の地域おこし協力隊に着任します。MGNETが運営しているコミュニティ通貨に関する活動を、主に担当します。

うらら とはいえ「地域通貨ってそもそも必要なの?」と振り返りながら、進めていきたいです。プロジェクトが進んでいるからと鵜呑みにせず、ひとつひとつ考えながら。何事も、本質を掴みながら進めていけるように、これからも頑張りたいです。

最後に:コウダイメッセージ

うららちゃん、新潟家守舎でもインターンシップお疲れ様でした!卒業したのは随分前(驚)ですね!
デルタと新潟家守舎のインターンを掛け持ちしながら、卒業論文も書くすごい子です!リスペクト!カメラの腕前もすごく、クリエイティブ面ではめっちゃ助かりました。

ちょっとした気遣いがあるのがめっちゃありがたくて、
例えば、私が喜多方へ行く時に、ちゃんと受け手が受け取りやすいようにおすすめのラーメンの情報をくれたり。笑

ほんとうに、一緒に、インターンできて良かったです!ありがとー!
そして、これからもよろしくーー!!


うららさんは、新潟家守舎インターンシップシーズン5でした。
現在は、シーズン6が進行しています。シーズン7はあるかわかりません・・!

もし、この記事を読んで、心が動いた人は、門を叩いてみてください。その一歩はあなたの人生を好転させるかもしれない・・・












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小林紘大|新潟家守舎|じぶんのまちをじぶんのことに
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