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第2回 高知県の水産女子会ミーティングを開催しました

2024年11月12日、第2回 高知県の水産女子会ミーティングを開催しました。2回目ということもあり、開始前から会話がはずむ場面も。

今回は高知県水産業振興課 津野課長からご挨拶をいただき、みなさんの現場からの声を活かした事業にしていきたいというお言葉をいただきました。

女子会ミーティングは9月に実施した天洋丸視察の報告からスタート。

女性漁師2名が活躍するその裏側には、担い手育成を行う上で天洋丸さんが関係人口の創出を重視していること、さらに地元の漁業復活へ情熱を注いでいることなどをシェア。これらの活動の上、従業員の就業環境を整えた結果として、女性漁師が定着した、という視察結果をお話しました。

さらに視察に参加した小屋さんと新谷さんからは、
事業規模が違えど、情報発信や商品開発など参考になることが多かったこと、さらに技能実習生の受け入れを、生活だけでなく資格取得までサポートしていることなどが勉強になったとコメントをいただきました。

さらに、同行していただいた高知県水産業振興課 井上課長補佐からも、一つ一つの活動がどれだけ活発で成果があるか、ということよりも、まずやってみること、そしてそれを発信することの重要性を感じることができたというコメントをいただきました。

次に、水産女子会のアドバイザー、水産庁水産経営課 課長補佐の福釜さんより、女性活躍の全国の事例を教えていただきました。

さらに、一次産業における女性活躍の進行度合いの差や、地位や職種によって女性比率が大きく違うことなどわかりやすく解説していただきました。

現在、高知県の水産業における女性活躍事業の一環で、高知県内6カ所の水産事業所で女性活躍の可能性を探る調査を行なっており、それぞれの事業所に約2週間ずつ従業員として調査員が滞在します。今回はそのうちの一人、東京海洋大学の清藤さんにお越しいただきました。

現在4箇所の調査が完了し、なんと次の日からまた別の事業所の調査がはじまるという清藤さん。これまでの調査で行なったことや、わかったこと、気づいたことなどをお話してくれました。

特に印象的だったのは「女性だからできない仕事はほとんどない」ということでした。また、遂行することが難しい仕事、というのは主に、重たいものを運ぶといった筋力が必要なもので、これらは改善できる余地があるということでした。

さらに、女性の視点で調査を行いましたが、今後筋力不足による遂行の難しい仕事の内容が改善されると、未経験者や高齢の漁師さんでも安全に仕事ができるようになりそうです。

女子会メンバーは興味津々に報告を聞いており、会終了後には「うちにも調査にきてほしい!改善すべきところを教えてほしい!」という声があがりました。
調査結果の詳細については、年明け1月に予定している第3回の水産女子会で報告する予定です。

後半は「人材」をテーマに、日々感じていることや自分の会社や地域での課題を語り合う場となりました。

女性のリーダーであるが故に反感を買ってしまうことがあったことや、女性であるが故に「愛嬌」を必要以上に求められることがあるといったご自身の経験の話や、

地域によっては、保育園、学校、病院などの行政サービスがアクセスしにくい場所にあること、
受け入れ側の町や事業者が、受け入れる体制を整える必要性があること、
さらに新参者がその地域に入りにくいことがあったり、最初に出会って師匠とする人の選択がとっても重要であるが、それを外から来た人がすぐに理解することは難しい、といった性差によらない普遍的な課題についても触れられました。

さらに、雇用の形も通年で、しかもキャリアを設計するといったことにかなりのハードルがあることや、経営者と従業員の意識の差などについても触れました。

会の最後に、フィッシャーマン・ジャパンの安達さんから魚価向上や、ユニークな雇用制度について紹介がありました。

終了後はカフェでお茶会を開催!互いの仕事の話や、これまでのキャリアの話、いま苦労していることや挑戦しようと思っていることなどなど…..話はつきません。

次回はさらに、みなさんでわいわい、いろんな話を分かち合えるといいですね!


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