読書ノート#2 書くのがしんどい
竹村俊助さんの「書くのがしんどい」について
紙の本で買ったが、今Amazonで見てみると、Kindle Unlimitedで無料で読めるようになっていた。(なんでこんな本がサブスクで読めんねん)
読んだことがない人はぜひ読んでほしい
SNS、ブログ、メールなど、文章を書く機会がある人は役に立つ一冊になっていると思う。
書くのがしんどいとあるが、本書では5つのしんどいに分けて書かれている。
この中から
1 書くことがなくてしんどい
2 伝わらなくてしんどい
に焦点をあてて紹介することにする。
1 書くことがなくてしんどい
まず、「書く」という考え方について
とあるように、まず文章を書く以前に、「書く」ということについて考えたとき、書くことが目的になってしまっていてはいけない。
誰かに何かを伝えようとするから文章は書けるのだということを念頭におくべきだと思う。
以上のマインドをもった上で、文章を書けるようなる方法を考えていきたいと思う。
それでは、Chapter1の書くことなくてしんどいについて、
文章を生み出す方法はゼロから生み出そうとしないこと。
自分の外側に目を向けて、まわりで起きたことや、自分の心が動いたことを書いてみればいいのです。
取材者になったつもり、日々を過ごしてみる。
実際に取材するわけではなくて、そうした心づもりでいると、普段気づかなかったことにも気づくようになり思わぬ発見につながり書くネタが見つかるということ。
取材マインドを持つポイントは、普段のできごとで違和感に感じたことをきちんをメモしておくことだと著者はいいます。
違和感をそのまま受け入れてしまうと、それが自分の常識になってしまうため、違和感は違和感としてメモするようにしましょう。
取材マインドで得たネタは、ダムに水を溜めるような感じでストックしておきましょう。
その理由は、ダムを溜めた水が少なけば放出する勢いは小さいが、
たくさん溜まっていると放出する勢いは大きくなりますよね。
これと同じで、小さなネタでも溜めておくことで、熟成されて反響があるネタに仕上がります。
次に、文章は最初から完璧を目指そうとしないこと。
はじめから、おもしろくて、分かりやすい文章を書ける人なんていません。
試行錯誤しながら文章は作られていきます。
隙があって当然なのです。
著者によると最初は隙があってもよいといいます。
理由はあとから直せばいいから。
一気にばーっと書いてしまってあとから編集するような感じで書けばいいのです。
はじめから完璧を目指そうとするのはやめましょう。
失敗の経験を積むことで、文章はうまくなっていきます。
恐れずにどんどん失敗して、どんどん文章を書いていきましょう。
失敗は財産です。
著者も「読まれない文章をいかに書けるかが重要」と述べいます。
とにかく書いて、たくさんすべりましょう!
2 伝わらなくてしんどい
まず、はじめに分かりやすい文章とはどういうものでしょうか?
著者によると
といいます。
では、読む速度と理解する速度を一致させるにはどうしたらいいのか、
①書き手がきちんと内容を理解する
書き手が理解していないものが、読み手に理解されるはずがありません。
②一文は短く。一つの文では一つのことを伝える
だらだらと長くなる文章は歯切れも悪くなるし、疲れてしまいます。
短く伝えることでリズムができて読みやすくなります。
そして、一度に全て伝えようとするのではなく、ひとつずつ確認するような感じで、一文には一つの情報を伝えるように意識しましょう!
③噛み砕いた表現に換える
難しくなりがちな文章とは、イメージしずらい「熟語」がたくさん出てくることだといいます。
確かにあいまいに理解していることでも、熟語を使えばそれっぽい文章になることはあると思います。
ですが、それは読み手に苦くて飲みにくいコーヒーを出しているのと同じことです。いちいちミルクを入れたりして調整しなくてはいけません。
書き手が分かりやすい文章に翻訳してあげないといけないのです。
④4〜5行くらいで改行する
改行がない文章というのは、ぎゅっと詰まった感じになって、文字の塊にみえてしまいます。
見た目の文字の黒さを解消し、読んでもらうために、改行を多めにしましょう。
⑤迷ったらひらく
漢字をひらがなにすることを「ひらく」といいます。
漢字が多い文章を読みにくいと思ったことはありませんか?
漢字を使うことで威圧感を与えてしまっているのが原因だと思います。
漢字にするか、ひらがなにするか迷ったときは、ひらがなにしてしましょう。
⑥中学生にも分かるように書く
文章を書くとき、読み手にどれくらい前提知識があるかも重要になってきます。
多くの人に文章を届けたいのであれば、多くの人の前提知識に合うように書かなくてはいけません。
中学生が持っている前提知識は共通しています。
中学生が知っているようなことは省略してしまっても大丈夫です。
中学生にも分かる文章を心がけましょう。
⑦結論は先に書く
読み手には読む時間がないと考えましょう。
読む時間がないため、伝えたいことは早く伝えないといけません。
結論を先に言ってしまってから、文章を補強するように意識しましょう。
以上が、ざっくりとChapter2の内容になっています。
本書では、書くのがしんどい原因について、上記の2つを合わせて5つの解決策を提示してくれています。
文章を書きたいのにうまく書けない
おもしろい文章が書けない、読んでもらえなくて悩んでいるという方は
ぜひ、本書を手にとって最後まで読み通してほしいと思います。
きっと、文章について悩んでいることの大半は解決されると思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!