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ネバーエンディングストーリーとはてしない物語

先日仕事から帰ってくると、母が映画『ネバーエンディングストーリー』を観ていた。ちょうどラストの部分をやってて、まさにいいお話としてまとまろうとしてるところだった。母は、本の中に自分が入っちゃうなんておもしろい話ねと、ほめていた。夢があっていいねと。うんうん。それはそうだと思ったんだけれど原作のミヒャエル・エンデ著『はてしない物語』の結末は、全然違うし、本当に言わんとしているのは、それだけではない!ということを知ってもらいたいと思った。
かくいう私も、原作読むより映画『ネバーエンディングストーリー』を観た方が先だった人なので、夢のあるいい映画で、すごくおもしろい♪と、子供心に深い感銘を受けました。で、そのあと、原作の『はてしない物語』を読んで衝撃を受けました。途中までは映画と同じだけど、映画では描かれていない後半の部分があるわけです。そこを通過して、この本で本当に言いたいことがラストに存在するわけです。作者はその部分が一番言いたかったんだなあとようやく気づくのですが、映画では前半の部分しか描かれていないから、おかしなことになっているわけです。で、作者のミヒャエル・エンデは、映画『ネバーエンディングストーリー』を認めようとはしなかったそうです。
そういった経緯もあり、もしこれから映画『ネバーエンディングストーリー』を観ようとしている人があるなら、先に原作の『はてしない物語』を読んだ方がよいと思います。そして、映画と本は別物であると思うべきです。個人的には、結末をのぞけば、映画もかなりいい出来だったような気がしたんですけどね。
それはそうと、もうずいぶんと『はてしない物語』を読んでいないので、先日本屋で文庫本を買ってしまいました。今読むと、私は何を感じるのだろう。最近の私は気持ち的に、自分のファンタジーを書く意味を失ってしまっているので、ひょっとしたら、『はてしない物語』に何かしら書いてあるかもしれません。それを見つけに行ってこようと思います。


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