現役美容師僕は癌になり人生観が変わりました3

前回の続きです

そう、スタイリング剤に興味を持ち始めて色々試したりしていました。

その頃から髪をいじるのが楽しくて毎日ワックスで遊んでました。

反抗期もあり、母親につっこまれるのが嫌でコソコソやってたと思います笑

その辺り中学二年生位から洋服にも興味を持ち始めて雑誌を読み漁っていました。

当時はストリート系が流行っていて憧れたものです。

洋服も大好きなのであとあとお話しはしますが、今回は割愛で。

そんな中、高校生になり彼女ができて彼女の髪をヘアアレンジしてみたり巻いてみたり、友達の髪を切ってみたりカラーしてみたりと日常的に美容と関わっていたせいか自然の流れで美容師を目指す事になりました。

以上が美容師を目指した経緯です。

長くなりすいません、話を元に戻します。

そう体調がすぐれない、鎖骨から首にかけてシコリがある。

熱はほぼ毎日でる様になり、常に身体が熱くて汗が止まらなかったのを覚えています。

インフルエンザの様な状況で身体はダルくて関節が痛む

この様な状態でよく仕事できてたなと思いますが、さすがに接客に影響が出始めて新規のお客様にも具合悪いのかと確認されるし、申し訳なかったのですがほとんど喋ったりもできない様な感じで。

そんな限界が近づいていた頃、急遽休みを頂き改めて病院に行く事に。

行ったことがない新しい病院で、待ち合いにて問診票を書いていた時でした。

目の前を歩いていたその病院の医師がスッと立ち止まり、僕に声を掛けてきました。

その首はいつからですか?少し触ってみても良いですか?

その頃のシコリの大きさといえばおよそピンポン玉程で日に日に大きくなり、不安を仰ぐ毎日でした。

明らかに医師が焦っていて、ものすごい勢いで色々聞かれたので答えると

うちの病院では対応が出来ないので紹介状を書くから大きい病院にすぐに行って!

との事。

ものすごく不安でした。

しかし、今の時代スマホ一つでなんでも調べる事が出来るので当然調べていました。

シコリには良性の脂肪腫の可能性と悪性のものがある

この程度の知識だけでそれ以上は調べずにいました

めちゃくちゃ怖かったので、なるべく考えない様に過ごしていました。

そして、そのままタクシーに乗り一駅先の大きな病院へ。

血液を取り、少し待ち診察室へ。

この時点でものすごい不安で吐きそうでした。

祈る様な気持ちで先生の話を聞くと

先生『落ち着いて聞いて欲しいのですが、良いですか?』

僕 無言

先生『しこりの形と、感触から90%以上で悪性の癌だと思われます』

僕 無言

先生『細胞検査をさせて頂きそこからの診断になると思いますが、出来る限り早く細胞検査を行い治療に移った方が良いかと。まだお若いですから。』

僕 無言

先生『本当は今日空きがあれば手術したいのですが最短で、明日になりますが仕事などは大丈夫ですか?』

僕 『どういうことですか?』

先生『はい?』

僕 『本当に癌なんですか?ちゃんと調べてないのに?』

先生『ですから、それを調べる為に細胞検査を行い‥』

僕『てきとうな判断で言うなよ!!嘘だろ?!』

先生『‥‥‥‥明日、調べていきましょう』

僕 無言

こんな感じで

あり得ないくらい取り乱してしまいました。

後に先生には深く謝りましたが。

本当に頭が真っ白になって

何にも考えられませんでした。

続きます





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