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CBR250R(MC17)フロントブレーキ整備②

①の続きとなります。フロントマスターのOHキットが到着したので、作業の続きを行います。
作業日:2025/1/27

キャリパーをフロントフォークから外し、ブラケット外し&ピン抜き&パッド外した図 ↓ (まだホースは繋がった状態)

左側キャリパー
ブラケットとパッド

 ブレーキパッドのカスで真っ黒けですね。これは綺麗に外して掃除しないとピストンの動きも悪い感じ。外してみるとパッドが減っているのが良く解る図となっています。そろそろパッドも購入しておく必要がありますね。

 オーバーホール時毎回悩むのが、ピストンの抜き方です。
案1:先に油圧でできるだけピストンを出してから、ピストン抜き工具かプライヤーで挟んで抜く
案2:先にホースを外し、キャリパー単体にしてから、空気入れを使ってピストンを抜く

今回は案1で!

左側
右側

 どうやってるか説明すると、左右のキャリパーとも、パッドを片側だけ入れてパッドピンを止めて、ゆっくりフロントブレーキをニギニギします。これで結構ギリギリまでピストンがせり出してきます。この状態でパッドピンとブレーキパッドを外し、ピストン周りを綺麗に掃除し、ブレーキフルードをピストンに少し塗って押し込む・・・でも良かったですが、今回はこの状態からホースを外してからピストンを抜く方針で。

キャリパーを装着
ホース外してビニール袋で漏れ止め

一旦キャリパーをフロントフォーク側に固定し、ホースを外します。もちろんブレーキフルードが漏れるので、素早くビニール袋に入れて輪ゴムで止めました。

庭にほっておいたトレイが汚い(汗)

 ピストン抜き用の工具も持っていますが、これ滑って使えません。ゴムシートとか挟んでやるといいですが、今回見当たらず、結局はウエスで保護しながらプライヤーで無理矢理抜きました。なかなかの汚れです。

 まずピストンシール&ダストシールを外し、ピストンは表面の汚れや錆傷を耐水ペーパーで落としました。シール類がギリギリかな。ここまでばらすなら買っておけば良かったですね。キャリパーは洗剤とクレンザーで歯ブラシを使って洗浄しました。シール溝に堆積したフルードかす(白いカリカリ)はクリップを曲げた物で除去。完全に取るのはなかなか難しいです。

洗浄後

 洗浄後はシール類にはシリコングリスを塗り組み戻し、ピストンにはブレーキフルードを少し塗りながら組みました。

 次はフロントマスター側になります。ミラーを外し、ブレーキレバーを外し、フロントマスターの上面キャップを外し、見えているフルードを吸い取りました。そしてバンジョーボルトを緩めて、ブレーキホースと分離。同じくホースにはビニール袋で漏れ止めしました。


マスターのブーツがボロボロ
Cクリップを抜いて

 フロントマスター本体を取り外し、確認しましたが、やはりブーツはボロボロになり、フルードのカスで汚れ?丁度良いOH時期のようでした。ピストンを手で押し込みながら、専用工具でCクリップを外し、中身を出しました。やはりシール類がへたっている感じです。

OH用の部品
上が古い、下が新品部品

 今回購入したOHキットが品番45530-MA-671です。シールを所定の位置に挿入するのが難しいですが、私はフルードを付けて細いドライバーをガイドにして上手く装着できました。上が古く下が新品です。やはりシールの傘の開きが違いますね。

Cクリップを装着
ブーツを装着
ハンドルに戻します

組付けたピストンをマスター側に差し込み、Cクリップを装着し、ブーツを被せて、ハンドルに組付けました。

左側
右側

左右それぞれのキャリパーを元通りに組付けます。そのあとにメッシュホースを取付しました。


オレンジのナットが目立つ

 メッシュホースを取付後にフルードをフロントマスターに注ぎ、キャリパーのブリーダーにエア抜き用のホースを繋ぎ、その先にポンプタイプのシャンプー容器のヘッド部分を取付ました。(※手の汚れが気になり写真がありません。)ブリーダーを開けて、シャンプーポンプをシュコシュコすると、フロントマスター側のフルードがキャリパー側に下りて来るのが速いです。これお勧めです。

メッシュホース取付完了

速いとは言え、結構時間がかかります。最終的にはある程度エア抜きが完了した時点で、フロントブレーキレバーをしっかり握った状態でタイラップを使って固定しました。使ったフルードが古く少し着色が有るので気に入らない。また次の週末に作業予定です。③に続きます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

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