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エンゼルス 2024年、1/3経過時点のレポート

 次のヤンキース戦でシーズンの1/3になる。現在20勝33敗。
 ホーム戦が6勝19敗、アウェイが14勝14敗。奇妙な事に、ホームよりアウェイの方が遥かに良いプレーをしている。

・投球
 防御率はMLBワースト4位の4.64、先発は4.53(25位)、リリーフは4.81(26位)。
 ストライク先行、歩かせないという方針を示しているものの改善していない。
 四球率9.9%(26位)、初球ストライク率58.3%(28位)

 アンダーソンは10先発で防御率2.52、キャニングが5月4日以降の防御率1.99、ソリアーノは平均99.1マイルの速球など、信じられないものを持っている。
 ソリアーノは52回1/3で防御率3.61と立派な活躍だが、TJ手術を2回しており、すでに昨年の65回1/3に迫っているので、気をつけながら起用する必要がある。
 サンドバルとデトマーズは苦労しているので、軌道に乗せる必要がある。

・攻撃
 MLB15位タイの230得点を記録しているなど、攻撃面は中間ランクに位置する。
 実際に、いくつかの驚くべきパワーを示している。ホームラン64本は5位タイ(※フィリーズやアストロズと並ぶ)だが、四球率7.6%はMLB26位と悪く、我慢強い集団では無い。

 トラウト、レンドン、ドゥルーリーら主力選手の故障が相次ぐなか、ピラー、タッカー、ギロームなど、数人のベテランを他チームから獲得。彼らは怪我を自チームで吸収する層の厚さを持っていない。

・ネト、オホッピー、シャヌエル、ミッキー、アデルなど若手について

 アデルはブレイクシーズンを迎え、ネト、オホッピー、シャヌエルらも打ち始めている。
 ただ、昨年活躍したモニアックは苦戦している。Ronは、アプローチを微修正し、ホームラン狙いをやめる必要があると述べた。

・走塁
 アグレッシブな走塁をしているがムダが多い。盗塁成功率は69%と、MLB28位。
 一方で、extra-base percentage(単打で二塁、ダブルで三塁へ進む指標?)は、大幅に改善。今年は44%でMLB8位タイ、昨年は38%でMLB29位だった。
 チームの現最強打者のレンヒーフォはいくつかの走塁ミスを、アデルもベースでたくさんアウトになった。これは、彼らがより良くなる為の課題だ。

・守備
 守備指導の達人であるRonによって、エンゼルスの守備は進歩している。ただ、怪我のために、あまりにも多くの選手を動かさなければならなかった。
 FanGraphsによると、DRSはMLB16位タイ。ピッチャー、ファースト、サード、ショート、センターは良い数値だったが、キャッチャー、セカンド、レフト、ライトは苦労している。

 オホッピーとサイスはまだキャッチャーとしての経験を積んでおり、セカンドはちょっとしたメリーゴーランド状態で、5人の選手が入れ替わっている。
 レフトのウォードは、過去の良い守備を考えると上手く行っていないのは少し驚く。
 ライトのアデルは、日曜日にホセ・ラミレスのホームランボールをキャッチするなど、改善してきている。
 エンゼルスのエラー率(少なさ)は、MLB12位と悪いわけではないし、Ronとゴインズ内野コーチのもと、引き続き良くなるはず。
 ネトは守備のスターになる可能性があるし、シャヌエルも既にファーストとして平均以上の守備。
 ドゥルーリーは守備範囲に問題があったが、左ハムストリングや首の怪我などに対処している。

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