タルト

【愛着・AC 克服記録】Part 13 後日譚②

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「後日譚② ― 僕の家族に起きたこと」


僕が愛着障害・アダルトチルドレンを克服した10月から少しした頃。

僕は、兄にこの事実を伝えた。

生きづらさの原因が、家族関係・過去の心の傷が原因であること。

そしてそれは、自分の力で少しずつ克服ができるということを。


2019年元日。

母の誕生日だ。

塩家族な僕の家では、母の誕生日を祝ったことがほとんどない。

(もともと記念日の感覚が希薄な家である)

ふと兄から提案があった。

「タルト買いにいかない?」

僕は驚いた。兄からそんな提案があるなんて。

しかし、元日にやっているケーキ屋などない。

一応、検索して「無休」と書いてある店にも行ってみたが、カーテンが降りて真っ暗だった。


やっぱ、ちょっと気持ちが変わったくらいじゃうまくいかないよね…

と、諦めて家の直前まで帰ったとき。

2018年にオープンした、スターバックスが目に入った。

なんでこんな田んぼエリアにオープンしたんだ?

帰省した時にわざわざスタバ行かないよ、ほとんど気にして無かった。

「スタバならケーキ売ってんじゃね?」

淡い期待を胸に店内に入ると、ほしかったいちごのタルトだけでなく、チーズケーキやチョコのお菓子も手に入った。

去年おなじ状態だったら、ケーキは手に入らなかっただろう。

経営陣のスタバ建設の英断に、元日から働いてくれている店員さんに感謝した。


僕の家族が少しずつ再生し始めている。

家族や人生の再生は、頭で考えているだけでは始まらない。

苦しさの中で堂々巡りしていても、何も起きないことは、当の本人が一番自覚している。でも、進めないんですよね。

ふとした一歩なんです。

『思考』だけでなく、『自分が良いと思う行為』が、何かを変えて行くんです。

そんなことを再確認した、2019年元日でした。

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酵母マン-医学部編入生@AC・愛着障害 第3期「みんなで価値を創出しよう」
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