「すごいなあんこさん」
都はるみからの「あんこ椿は恋の花」に辿り着き、歌詞を調べると
三日おくれの 便りをのせて
船が行く行く 波浮港
いくら好きでも あなたは遠い
波の彼方へ 行ったきり
あんこ便りは あんこ便りは
ああ 片便り
そういう事なのね。2番の歌詞に〜あんこ椿は〜って。
伊豆大島の事を歌った歌なんだとやっと今わかりました。
調べてみると映画もあったようで、昔々の伊豆大島の様子もわかります。色んなことが繋がってきて益々旅が楽しくなりました。そしてまたここでよぎったのが、
「あんこってなんだ?」
でした。あんこ椿っていう椿があるわけじゃないようで、またまたググってみると、「あんこさん」って伊豆大島に住む女性のことでした。
伊豆大島の観光案内所で無料で頂ける「あんこさん」という雑誌によると
そのむかし、まだ薪が燃料の主流を占めていた時代、船で大量に江戸に送ることができる大島は優位な立場でした。男たちはもっぱら廻船の仕事や漁業に従事したため、島の中の仕事は主に女性たちの役割でした。
とにかく島の女性はよく働きました。娘の頃から家事からなら仕事まで忙しい毎日を過ごしていました。起床すると洗面後手ぬぐいを被り、一度被ったら入浴・就寝まで基本的には外さず、家事や外作業での仕事や作業を行いました。
読めば読むほど、あんこさんも凄さがわかり、島の女性は逞しいなぁと思いました。
このあんこ姿は生きていくために確立された独特なスタイルなのだそうです。
すっかりあんこさんに夢中になってしまい、今までよく知らなかった事にも恥ずかしさを感じたり、知るってやっぱり大事だなって思いました。
昔を力一杯生き抜いた人たちがいるからこそ今の私たちがいる。私たちが生きて伝えていけることって何かな?と考える機会になったりと、私のこのあんこさんとの出会いはとっても貴重なものになりました。
そして「あんこ椿は恋の花」を改めて伊豆大島で聴くとなんともまぁ、切ない思いになりまして、ちょっぴり島の女性になった思いで海の向こうに見える本土を見てみたいたりと、この歌詞が頭から離れなくなりました。
いつか機会があったら、伊豆大島のおばあちゃんにあんこさんの事聞いてみたいなと思いました。
大切にしたい日本の昔がここにはありました。
出会い、知り得た事に感謝です。
ありがとうございました。
そしてまだまだ旅は続きます。