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100文字ノワール No.39-57 2020.7.15~2020.7.21

ノワールは狂気と破滅を描く社会的小説。虐げられた人間の記録。愚か者の失敗談。人生という名前の悪夢。騙し合いと裏切り。死から覗き込む生の醜悪。皮肉と嘲笑。
今週も楽しいノワール小説を書きました。犯罪者の囁き。馬鹿野郎の死。男と女の逃走。

39.

これは言われるほうが馬鹿なんで、さっさと自首すべき。

40.

いい友人を持って幸せな人生だった。

41.

典型的ノワール風景。

42.

運び屋に格安キャンペーンとかあったら面白いよね。

43.

さようなら。

44.

死ぬときに見る風景。きっと愛想のない娘だろうなと。

45.

血のつながらない父と娘。まっとうな人間に戻れるチャンスはここしかない。

46.

こういう街は世界中にある。もちろん、日本にも。

47.

「腕は確かなんだって」「でも礼儀を知らねぇんだ、デブだし」「デブだから何だ」「しかも礼儀を知らねぇ」「礼儀が大事なのは分かったよ」「デブなのは分かったのかよ」「分かったよ」「礼儀を」「知らねぇんだろ」 100文字

48.

サルトルはセリ・ノワールのファンだった。

49.

何も知らなくても夫婦になることはできる。

50.

すごく興奮したんだろう。一度で止めておけば捕まらなかった。

51.

ゴミ掃除は良いこと。ゴミかどうかの判断が難しい。

52.

忠誠ってのはこういうのを言うんじゃないかと。

53.

最後の通信で明るいヤツ。異名とか二つ名って憧れるよね。

54.

全員で「くせぇんだよ」って言ってやれよ。

55.

随分俺と意見が合うようだ。とはいっても友達にはなりたくない。

56.

街を綺麗にするのは立派な仕事だ。どんどんやればいい。

57.

喪失、そして孤独。おおかたの人生は、どこからも始まらないし、どこへもたどり着かない。








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