いま思うこと
生活しているといまが疎かになっていくと思ったのは何十回目だろう。
明日、明後日、来週、来月、来年。
思うたびにそう考えていまをおろそかにしている。
おろそかにしている気持ちはそれほど大きくない。
それが問題で、問題を先に先に送っている気がしていた。
それでもまだ続く先をあてにして生きていることに疑問を持った。
いまやりたいと思ったこと、やらないとだめなのでは。
なんとなくで生きてしまえる。
ある意味器用貧乏と言うか、恵まれていると言うか。
それでもそれは自分で積み上げてきたことで、
誰かから何かを言われても揺るがないものではあって。
日常に溶け出した生活が心地良いものだと思っていたけれど、
それを手に入れてしまうと、自分にはそれが合わないのだとわかった。
きっとこれが望ましいものだという人がいるんだ。
それもわかる。
明日も来月も来年も、分かる範囲で進んでいく。
それを揺るがすこともない。
ただ自分がいれば、そのまま進んでいく。
それによる充足感、責任感を背負って生きていくことが生きることである。
そうやって定義できればどれほど楽なんだろう。
いまそう思ってしまう自分をしっかりと感じる。