統計検定2級 に落ちた話
2021年5月後半から勉強を開始し、2021年7月22日に統計検定2級を受験しました。
結果は残念ながら 不合格 でした。
非常に残念ではありましたが、学んだことも多くありました。
せっかくですので、学習の中で得たこと、学習してきた方法、そして今課題だと考えていることについてまとめたいと思います。
対象読者
・統計検定2級にこれからチャレンジしようとしている方
・統計検定2級合格に向けてまさに今頑張っている方
既に統計検定2級を合格されている方がもしご覧になっていれば、アドバイス等いただけると大変うれしいです。
統計検定受験のモチベーション
最も大きな理由は、業務において統計が役に立ちそうな場面がでてきたためです。データを統計的に解析し、データの分析結果に説得力を持たせたくなりました。統計学そのものについては、機械学習を始めたころからずっと興味はあったのですが、なかなか一歩を踏み出す理由が見当たりませんでした。
また、統計検定を受けようと思った理由は、統計を勉強するにしても、何かしらの道しるべが欲しいと思ったからです。資格試験は、資格試験のための勉強になってしまうという面が一部あるものの、体系的に学習するには良いレールであるとも思っています。
統計に関しては完全に素人であるため、統計検定2級を道しるべとして使わさせていただくこととしました。
統計 学習前のレベル感
統計の勉強を始めた当初の私のレベル感は、以下のようになります。
・数式アレルギー
・高校数学はほぼ忘れている
・大学数学は真面目に取り組んでいなかった
統計学を勉強しはじめてから、たまたま実家の押し入れを漁っていたら、高校時代や大学時代の教科書類がでてきて唖然としました。高校でも、大学でも統計学をかじっていたようなのです!しかし学んだことすら忘れていました。興味がないと、頭に入らないってのはホントだなと思いました。
学習によって得たもの
残念ながら今回は落ちてしまいましたが、得るものが何もなかったわけではありません。
1. 数式アレルギーが大幅に改善された
2. 微分/積分が意味不明な何かではなく、自分でも出来るとわかった
3. 統計の話題が多少わかるようになった
特に 1 については、ほんとによかったと思っています。ここ1年以上Kaggle(データ分析コンペプラットフォーム)に傾倒して以来、数式に出会うことが多いのですが、数式それ自体をちゃんと見るということはあまりありませんでした。理解できる気がしなかったためです。
しかしながら統計学を学習する過程で、簡単なものならわかるようになりましたし、わからないものであっても、少し腰を据えて理解しようとする癖がつきました。
3 についてはまだまだ他の統計に詳しい方の話題についていけませんが、言っていることは多少なりともわかるようになってきました。とはいえ誤解してしまっていることも多々あるため、今後引き続き統計学の力は伸ばしていきたいと思っています。
勉強したこと
不合格だった人の学習方法が役に立つかは微妙ですが、記録としてここに残しておきます。
大まかにおこなったことは2つで、統計WebというWebサイトを使った学習と、過去問の学習です。
1. 統計Web
統計Webのページに、統計学の時間 というページがあります。
Step0. 初級編
Step1. 基礎編
Step2. 中級編
数学ノート
の4セクションに分かれており、学習の中心となるのは Step1. 基礎編 になります。
Step0のセクション では、統計学のざっくりとしたイメージを、ネコたちが登場するストーリー風に教えてくれます。「なんだ意外と簡単?」と思わせてくれるので、心理的ハードルを下げるにはもってこいだと思います。
Step1のセクション が本番で、ここをすべて理解する つもりで学習しました。1度読んだだけではやはり頭に入らず、ノートとペンを持ち、3回読みながら、練習問題をすべて解きました。
あまり話題に上がらない気がしますが、あわせて 数学ノートのセクション で、統計検定2級に必要な本当に基礎的な数学を復習しました。Σの計算方法や、微分/積分の基本的な計算方法を教えてくれます。これだけでも数式に対する苦手意識は軽減されました。
Step2のセクション は記事が2つしかありませんが、試験にも出そうな範囲だったので、Step1同様に取り組みました。
Step0 は1日、Step1 を2か月間ずっとやっていました。
2. 過去問
統計検定2級の過去問です。6回分収録されていますが、すべて3回程度解きました。
初めて解いたのは統計Webを1周読み終わってからだったのですが、問題を見ても何がなんだかわからず、ほとんど解くことができませんでした。
それが、統計Webをしっかりノートとペンを使って書きながら学習した後もう1度解くと、だいぶ解ける問題が増えました。
それでも理解が曖昧でどう解いたら良いかわからない問題がいくつかあったため、統計Webをもう1周しました。
この調子で過去問を6回分すべてこなし、7割以上は問題なく解けるところまで来ていたので、正直本番もなんとかなるだろうと思っていました。
合格のために不足していると感じたこと
ではなぜおちてしまったのか。自分なりに分析してみたいと思います。
実際に受験してみて感じた主な要因は、以下の2つです。
・応用が効いていない
・解く速度が遅い
応用が効いていない
検定に関する問題がたくさん出ました。同じ検定の問題でも、様々な角度から考えられた問題が出題されるため、一部の問題は手も足も出なかったというのが正直なところです。
もともと数学が得意な方であれば、ここまで学んだことから応用できるのかもしれませんが、私にはその能力がありませんでした。もう少し色々な練習問題を解いてみる必要がありそうです。
解く速度が遅い
試験時間は90分でしたが、想像以上に時間を要する問題が多く、90分という時間はあっという間でした。よくわからない問題は飛ばしながら最後まで行ったのですが、それでも残った時間は20分。残りの20分の中で、よくわからなかった問題を見直しきれませんでした。
悩まずに回答できる範囲を、増やしていく必要があるのかなと思います。
今後
試験向けの勉強は、どうしても暗記に頼らざるを得ない部分も出てくるため、少し疲れたというのは正直なところあります。そのため、より実践的な知識にしていくために、以前Twitterでご友人からオススメいただいた、入門統計解析 を中心に、統計学に対する理解を深めていきたいと思っています。あわせて、可能な範囲で業務内でも学んだことを適用していきたいと思っています。できれば、業務を通して学び、統計検定2級はその流れで取得できるのが個人的には理想です。
2021年度中には取得したいと考えているので、今一度どこかで試験勉強はします!
また、統計学の学習のためにストップしていたKaggleも、参加したいコンペが出てきたら参加したいと思っています。
業務で機械学習に触れる機会も出てきたため、業務の中で学んだことを、今度はKaggleでも活かしてみたいと思っています。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
統計学の学習は引き続き進めていきます。
アドバイスなどありましたら、コメント、TwitterへのDMなど、気軽に絡んでいただけると嬉しいです。
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