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予算を2000万円上げなければ家が買えない話

私が住んでいるオーストラリアの西部の都市パースでは、今とんでもないことが起こっている。

住宅価格がすごい勢いで高騰しているのだ。

2、3年前までは高級住宅街地以外は、3ベッドルームの家で平均3000万〜4000万円台だったのが、今年は5000万〜8000万円と未曾有の成長を遂げている。

もちろん土地の大きさやロケーションによって様々で、持ち家がある人にはたまらなく嬉しい高騰だが、私たちのような賃貸派にはたまったものじゃない。

完全に売り手市場である。
この現象にはいくつか理由がある。

  1. パースの住宅市場では、需要が供給を上回っており、新しい住居を求める人が多く、利用可能な物件が少ないため、価格が上がっている

  2. 投資家がパースの不動産市場に注目しており、投資目的での購入が増えている。

  3. パースは美しいビーチや温暖な気候、豊かな自然環境が魅力。これが住みやすさを高め、移住者や投資家を引きつけている。

なぜ需要と供給の不均衡が起こっているのか…それはパースの人口が増えており、新しい住居の需要が高まっているから。
この人口増加は、地元住民の増加だけでなく、他の地域からの移住者や海外からの移住者にも関連している。
しかも、新しい住宅の建設が需要の増加に追いついていないため、供給が不足している。

供給が不足しているため、家の価格だけではなく賃貸料ももちろん跳ね上がる。
私たちが住んでいるタウンハウスという集合住宅も2ベッドルームで壁を隣や後ろとも共有しているにも関わらず、1ヵ月で約3万円の値上がりをしたばかりだ。

こうはしていられないと私たちもいよいよ家を買うために毎週末のホームオープンへ。

そこでまた厳しい現実を思い知らされることになる。

『ホームオープン』とは、住宅の販売プロセスにおいて、売主が一般の人々に自宅を公開するイベント。これにより、購入希望者が指定された時間内に物件を見学し、購入を検討する機会を得ることができる。

のだが、そのホームオープンに購入希望者が殺到!!!!

週末土、日のどちらかもしくはどちらもオープンするのが一般的で、私が行ったある家など40〜50組は来ていた。
大げさなどではなく、その家の通り両側に前後100メートルほど見学者の車が停まっていたのだ。

私が滞在した15分間ほどでそれなので、きっともっと多かったのではないかと推測される。

私は完全に戦意喪失した。
すでに持ち家がある人や投資家などに資金力で敵うわけがないのだ。

さあ、私たちはこのパースで家を購入することができるのか…

次回は売主に対して提示する価格提案や契約条件、オファーをしていく様子を実況していく。

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